かんたんで複雑な、ウェブサービスの作り方を紐解くブログ

デザイン作成を依頼するときのポイントは?

Design
2021/07/14

ウェブサービスの顔ともなるデザイン。全体の印象を決定するため、とても重要な要素であるのは言うまでもないことですが、同時に「センス」という言葉で片付けられ、好き嫌いのみで判断されてしまいがち。 今回は、そんなデザイン作成をデザイナーに依頼する際のポイントについて書いていきます。

目的とユーザーに沿ったデザインを依頼する

デザインといえど、やはり大本となるプロジェクト目的、そして見せたいユーザーに対して合致する形で作られているかがすべての判断基準となります。 どんなに人の目をひきつけ、高いデザインクオリティだったとしても、そのデザインが与える印象が目的に合致しておらず、かつ想定するユーザー層に沿わないデザインであれば、それは正しいデザインではない、という結論に至ります。 そのため、やはり他の分野と同様、まずはウェブサイトの目的が何で、そして想定されるユーザー層がどのような人かをデザイナーと明確に共有し、それに対応するデザインを作ってもらえるよう依頼することが、すべての基本となります。 例えば対象ユーザーとしては「プログラムをこれから勉強するユーザー」かつ「学んだプログラムを通して、転職を考えているユーザー」だとします。また「そのユーザーに対して、プログラムを動画で学べることにより、初心者でもつまずくことなく、分かりやすく理解できること」が目的だとします。 その場合、かっこいいデザインである必要はなく、いかにユーザビリティが高くわかりやすいデザインであるかが重要となります。 このように、まずは「目的」「ユーザー」が何かを依頼するデザイナーと明確に合意することがスタート地点になります。

言葉だけでなく、実際のイメージを元にデザイン方向性をすり合わせる

目的とユーザーが明確になったら、次に考えるべきことは、デザインの方向性をすり合わせることです。よく方向性というと「信頼感のあるデザイン」とか「先進性を感じるデザイン」とか、大枠の言葉だけで話すパターンがありますが、言葉のみだと言葉から連想するイメージが一人ひとり異なってしまうことが多いため、言葉だけでは不十分です。 では、言葉だけでなくデザイン方向性をすり合わせる方法にはどのような方法があるのでしょうか。 1つ目は、会社が保持する他のウェブサイトや、すでに定められているガイドラインに従う方法です。これは会社の規模やこれまでの状況に左右されがちですが、色味、方向性、トンマナなど既存ですでにルールが存在していたり、他にウェブサイトがあれば、そこから逸脱したデザインは会社のコーポレートイメージを崩す形となります。 そのため、それらガイドラインや他サイトを基軸としてカラーやトンマナを確定し、デザイナーに依頼するという方法になります。 2つ目は、目指すべきデザインに近しい他社のウェブサイトを「参考デザイン」としてデザイナーに提示する方法です。類似する業界であったり、方向性として近しいデザインをピックアップした上で、参考デザインをもとにデザイナーとすり合わせを行っていきます。 他社の1つのデザインを提示するだけでも良いですが、例えば「安定感」「先進性」「かっこよい」「かわいい」など相反する象限ごとに参考デザインを複数提示しつつ、比較する中でデザイン方向性をすり合わせていく方法もあります。 3つ目は、部分部分から順番にデザイン作成を行っていく方法です。これは多少時間やコストはかかりますが、例えばまず「メインビューのみトンマナの異なる2パターンを作る」なとで方向性のすり合わせを行い、方向性のすり合わせが完了したら、次のパーツに移っていくという形で作成を進めていきます。 アウトプットの一部を見ながらデザイン方向性を定められるため、時間はかかりつつも大きなずれなく進めることができます。

細かなデザイン指示をしない

大枠の方向性をデザイナーと一緒にすり合わせることがとても重要な反面、細かすぎる指示を出すことはマイナスの効果となります。 例えば「この部分は必ず緑色に」など具体的なパーツごとの色味まで指定してしまうと、全体のデザイン整合性やデザイナーが緻密に組み立てた構成が崩れ、結果的にちぐはぐなデザインになってしまう可能性があります。 また、細部にまで指示を出してしまうとデザイナーが考える余地を奪い、結果的に言われた通りの、想像した領域を超えないデザインが出来上がってしまいます。 だからこそデザインの全体方向性のすり合わせを行ったら、具体的かつ細部のデザイントンマナに関しては、デザイナー自身に任せることが重要となります。

最後に感想として

いかがだったでしょうか。 デザインがウェブサービスの目的とユーザーに沿っていること、その上で方向性をしっかりと定めつつ、方向性が一度定まったら、その先はデザイナー自身に委ね、任せる意志を持つことが、デザイナーに依頼する上で重要な要素となります。 読んでくださった方、ありがとうございます。