かんたんで複雑な、ウェブサービスの作り方を紐解くブログ

プロジェクトマネージャーの役割と責任とは?

Management
2021/07/13

ウェブサービスやシステム構築において「プロジェクトマネージャー」という肩書きはよく聞くけれど、具体的な役割が定義されていないことも多々あります。 「プロジェクト」と付いているから、プロジェクトに関わって何かをする人、そして「マネージャー」と付いているから何だか偉そうな人、ぐらいの認識でしょうか。でも実際には雑用ばかりこなしているようなイメージも。。 今回の記事では「プロジェクトマネージャー」の責任と役割を紐解いていきます。

プロジェクトマネージャーの役割

端的に言えば名前の通り「プロジェクトをマネジメントする人」のため、「プロジェクトにまつわる全てのこと」がプロジェクトマネージャーに求められます。 ウェブサービスの作成という観点から見れば「スケジュールを決めること」「必要なタスクを洗い出すこと」「関わるステークホルダーやメンバーを決めること」「制作物をチェックすること」「プロジェクトの進捗を確認すること」など、プロジェクトに関わるあらゆることがタスクとして降りかかります。 ただ、これだけだとやはり「何でもやる人」になってしまうため、強引に2つにまとめてみます。 【1】プロジェクトに関連するあらゆる行動と成果物が、プロジェクトの目的に沿っているか確認し、目的に沿っていなければ変化を加えること 【2】プロジェクトがゴールに向かって進んでいるかを確認し、ゴールに向かっていなければ変化を加えること この2つを軸に具体化してみると、例えば【1】の目的に対して「デザインを作成する」というタスクがあったとします。プロジェクトの目的が「転職を行いたいユーザーが、プログラミングを学習できるウェブサイトを作成すること」だったとします。 その目的に対して、サイトのデザインがかわいらしかったり、明らかにビジネスを目的としたものではなくプライベートの要素を感じさせるデザインであれば、それは「目的に沿っていないデザイン」となるため、プロジェクトマネージャーは目的に沿うように、調整を加えることが役割となります。 次に【2】のゴールに向かっているかに関しては、例えば「ウェブサービスの企画に対して、10人が別々の意見を述べている」という状況があったとします。その場合、そもそものゴールに向かっていない、もしくは向かっていたとしてもその10人のばらばらの状況をまずは整理しないと、プロジェクトが終わるまでに膨大な時間がかかってしまいます。 そのような状況であれば、「全員の意見を集約する」「決める人を決めて意見を統一する」などの変化を加えることにより、プロジェクトがゴールに向かうように調整を加えなければなりません。 というように、プロジェクトマネージャーは「プロジェクトの始まりとなる目的」「プロジェクトの終わりとなるゴール」の2つに対して、その道筋を調整していくことが主な役割となります。

プロジェクトマネージャーの責任

では、プロジェクトマネージャーは何に対して責任が発生するのでしょうか。もちろん「プロジェクト全体」が答えになりますが、もう少し分解して考えてみましょう。 1つ目はスケジュール。これは当たり前ですが「プロジェクトが定められた期間に完了するか?」という時間軸に対して、進捗を日々確認し、遅れがあれば修正を加える必要があります。結果として、予定したスケジュールでプロジェクトを終えられたか、終えられなかったとすればその要因が何だったかを紐解いて、次に活かしていくことが求められます。 2つ目はクオリティ。成果物のクオリティが目的に達するものかをチェックします。たとえスケジュールにプロジェクトが進んでいたとしても、当初の目的を達成できないクオリティの成果物であれば、それは責任を果たしていないということになります。 そして3つ目はプロジェクトメンバーに対するです。プロジェクトマネージャーは組織をマネジメントするわけではないため、長期でのチームメンバーの評価に関与するわけではありません。 ただ、長いプロジェクトなどにおいてはメンバーのモチベーションによりプロジェクトのスケジュールやクオリティが変動したり、また依頼するタスクと依頼される側のメンバーのスキルセットが一致せず、クオリティが担保できないなどが発生してしまいます。 だからこそ、プロジェクトマネージャーの責任範囲としてメンバーも含まれます。 だからこそ、一人ひとりのプロジェクトメンバーの状況やスキルセット、コンディションに意識を向け、各メンバーが力を発揮できるチーム作りを行う必要があります。

プロジェクトマネージャーの権限とは?

ここまでで役割と責任をまとめてきました。ただ役割と責任を果たすためには一定程度のパワーが必要になります。では、具体的にプロジェクトマネージャーが持つ権限とはどのようなものになるでしょうか。 シンプルに言ってしまえば「プロジェクトに関わる範囲で、人・物・金の3つに対する一定程度の権限を持つ」が答えになると思います。 まず「人」に関して言えば、プロジェクトに関わるメンバーがどのようなスキル、パーソナリティを持っているべきかを確認し、その上で誰をプロジェクトにアサインするかのアサイン権限を持ちます。メンバーをアサインした上でプロジェクトを推進し、問題があれば必要に応じてメンバーの入れ替えなども行います。 「物」に関して言えば、具体的に作成するウェブサービスという成果物に対して、どのようなクオリティであるべきか、また必要な機能や画面、デザインに関して決定する権限を持ちます。成果物がクオリティとして十分であれば次のフェーズに進み、不十分であれば、やり直しを行う権限を持ちます。 最後に「金」に関してはいえば、対象のプロジェクトでいくら程度のお金が必要となるか見積もりを行い、その金額の中で調整をしていく権限を持ちます。人が足りなければお金を使って人を増やし、プロジェクトスピードを早めるなどを行います。

最後に感想として

これらがプロジェクトマネージャーに関わる「役割・責任・権限」の3つの要素となります。もちろん関わる会社やプロジェクト内容により変化すること、またプロジェクトマネージャー以外にも組織に関わるマネージャーやプロダクトマネージャーもステークホルダーとして存在するため、「役割・責任・権限」は状況により、誰が持つかは柔軟に変化していくべきです。 そして最後に。見解や役割など色々書いて、なんだか依頼ばっかりしているような印象も与えたかもですが、プロジェクトマネージャーが最もかんたんに使えるものは「自分自身」だったりします。 プロジェクトが暗唱に乗り上げるなどいざとなったら、いつでも「自分自身」を使えるように、常に準備を怠らずスキルを磨いておくこと。そしてそんな自分を使い倒すこと。それがプロジェクトマネージャーには一番大事なことかもしれません。