かんたんで複雑な、ウェブサービスの作り方を紐解くブログ

ユーザビリティテストを円滑に行うためには?

UX
2021/08/25

ウェブサービスやプロダクトの品質を確認する上で効果的なユーザビリティテスト。 ユーザビリティテストとは「ウェブサイト、モバイルアプリなどの機能性/操作性の良し悪しを、実際のユーザープロダクトを操作してもらう状況を観察することから判断する」テスト手法です。 もちろんデザインはUXデザイナー、ビジュアルデザイナーなどの専門家により作成されますが、UIに対する深い知識を持っているからこそ、逆に初心者の一般ユーザーがつまずくポイントを見逃してしまう可能性があります。 だからこそ「一般ユーザーによるユーザビリティテスト」がプロダクト開発において高い効果を発揮します。

ユーザビリティテストによりチェックできること

ユーザビリティテストを通してチェックできることは、主に以下となります。 ■ウェブサービスが実際のユーザーにどのように使われているか? ■ユーザーが迷ったり混乱している箇所はどこか? ■「お問い合わせする」「マイページに進む」など具体的なアクションはスムーズに行えるか? ■リンク漏れやエラー発生などのバグはないか? ■ヒートマップ・アナリティクスツールなどのデータについて、なぜそのデータになっているか? ■その他ユーザビリティ上の問題がないか? テストを通して、これらユーザビリティに関する主要な問題や改善点を、実際のユーザー行動を観察することで洗い出せます。 UX・デザインなどは多くの場合「正解」がありません。そのような正解がない課題に対して「実際のユーザーにとって使いづらかった」という結論は、サービスに変化を加える上で強い理由となります。 ユーザビリティテストを行うことで、結果として、スムーズかつ迅速に変化させるべきポイントを洗い出し、改善に進むことができます。

ユーザビリティテストをやるべきタイミング

次に、そんなユーザビリティテストをプロジェクト内のどのようなタイミングでやるべきかです。結論としては「どのタイミングでも良い」となります。ただし、実施するタイミングによってその目的が異なります。 [プロトタイプ制作段階でのユーザビリティテスト] プロトタイプ制作の初期段階にてユーザーのチェックを入れられることにより、プロダクトに問題がないか、より良くするにはどうすべきかを早いタイミングで確認することができます。 加えて、その場で改善点を取り込めなくても、リリース後に長期的に改善すべき方向性も見えてきます。 [プロダクトリリース後のユーザビリティテスト] プロダクトリリース後のタイミングであれば、プロダクトの品質が、もともと想定していた期待値に沿っているか、また足りない部分がないかをチェックすることができます。 結果として、当初の想定からの変化を含めて、将来的にどのようにプロダクトを変化させていくべきかを定義できます。

ユーザビリティテストを行う前の準備

最後に、ユーザビリティテストを行う上で必要な準備です。 ■目的を決める ユーザビリティテストの目的には「ユーザーはホームページから重要な情報にアクセスができるか?」などの複雑な目的から、「ユーザーは検索ボックスをすぐに見つけることができるか?」などのシンプルかつ一部分に特化した目的までがあります。 ■テストスコープを決める 対象となるアプリやウェブサイト、加えてウェブサイト内部のどの部分をテストすべきかなど、テストスコープを決める必要があります。 ■回数/スケジュールを決める ユーザビリティテストの回数、行うスケジュール、加えて一人あたりのテスト実施時間などを含めてスケジュールを確定します。一般的にテスト実施時間は60分〜90分程度となります。 ■必要な備品を決める PCやスマホなど端末に加えて、対象OSやブラウザなどの指定があれば、それらも確定を行います。また、ユーザビリティテストの状況を録画や録音をして後で確認を行う場合、それらの機器準備も必要となります。 ■テスト参加者を集める ユーザビリティテストに必要な参加者を集める必要があります。できるだけ実際に対象となるプロダクトを利用するユーザーを集める必要があります。 ■テストシナリオを決める PC側のシナリオ、SP側のシナリオなど端末ごとに分割しつつ「商品を購入する」「会員登録を行う」などシナリオを予め用意します。通常、8~12本程度のシナリオを用意し、ユーザーに依頼します。 ■テスト結果の評価 一つのシナリオが終わったタイミングにて、ユーザーの状況を確認する質問を予め用意しておくことがベストです。シナリオが簡単だったか、難しかったか、問題だった部分はどこか、他に必要な機能はなにか?などを訪ねます。 また、テスト結果の質的な確認に加えて、量的な確認も行います。量的な確認は「シナリオ完了時間」「シナリオ成功率」などとなります。 ■テスト主催者側の役割の確定 ファシリテーター、メモを取る人、テストを観察する人などを含めてユーザビリティテストに参加する役割をそれぞれ定義する必要があります。

最後に感想として

以上が、大枠のテストとして決めておくべきこととなります。 どのようなタイミングでも役に立つユーザビリティテスト、ぜひ、一度試してみることをおすすめします。 読んでくださった方、ありがとうございます。