かんたんで複雑な、ウェブサービスの作り方を紐解くブログ

サブドメインとサブディレクトリ、どっちを利用すべき?

UX
2021/07/30

今すでにウェブサービスを持っていて、新たにウェブサービスを作成する時に気になるのが「サブドメイン」「サブディレクトリ」のどちらを使うべきかです。 SEO観点、インフラやサーバー観点など複数の観点を集約しつつ、最適な手法をまとめてみます。 ※今回は、以下記事を参考にブログを書いています。 https://www.semrush.com/blog/subdomain-vs-subdirectory/ https://blog.hubspot.com/marketing/subdomain-vs-subdirectory https://www.brafton.com/blog/content-marketing/when-to-use-subdomains-3-reasons-for-them-a-few-against/

サブドメインの概要と利用パターン

まずはサブドメインとは何かから確認していきましょう。サブドメインは、以下のようにメインドメインの前に文字列を付与し、利用されるドメインです。 ■blog.nanya-kanya.net 次に、このサブドメインの特徴や利用用途を考えてみましょう。 ■別インフラ環境を構築できる サブドメインを利用する場合、メインドメインとは完全に切り離した形でサーバーやインフラ環境を構築することができます。そのため、メインドメインに紐づくインフラ構造が複雑だったとしても、新しいサイトに合わせて、完全に独立して一からインフラを構築することができます。 ■URLが完全に異なるものになる インフラ環境が完全に切り離されることにより、結果としてURLに関しても、以下のような形でメインドメイン・サブドメイン間で完全に独立してディレクトリを構成し、構築することができます。 https://nanya-kanya.net/price/index.html https://blog.nanya-kanya.net/price/index.html ■サブドメインの利用用途 上記のように、技術的にもURL的にも完全にメインドメインから独立した形で作成できることから、主に以下のようなタイミングでサブドメインは利用されます。 ・「同じ会社」だが「異なる地域でサービスを展開する」場合 ・「同じ会社」だが「新たに別のサービスを構築する」場合 ・「サポート情報」など、本流で提供するサービスの補足サイトの場合 ・一般ユーザー向けとは異なる、社内で利用する「開発環境」の場合 例えば「ウォルト・ディズニー・カンパニー」は、一つの会社で複数の異なる領域のサービスを提供しているため、異なるサブドメインで各サービスを運営しています。 ・cars.disney.com ・shop.disney.com ・movies.disney.com これらから分かるように「対象とするユーザー、提供するサービス、掲載するコンテンツ方向性などが、メインドメインのウェブサイトとは異なる」場合に、サブドメインが利用されることが多くなります。

サブディレクトリの概要と利用パターン

次に、サブディレクトリについて考えてみます。サブディレクトリとは、メインドメインの後ろ側に「ディレクトリ」として付与されるものです。 ■nanya-kanya.net/blog このサブディレクトリの特徴について考えてみます。 ■メインドメインと同一のサーバー・インフラを利用 サブディレクトリの場合、基本的にはメインドメインと同一のインフラ・サーバー環境の中にコンテンツを配置します。そのため、新たにインフラ構築等の必要性はなく、既存の環境をそのまま利用することができます。 ■URL構造はメインドメインの内部 URLは「https://nanya-kanya.net/blog」のような形にて、メインドメインの内部に連なる形で生成されます。そのため、ドメイン直下のURLは新たに利用できませんが、メインドメインのドメインオーソリティや被リンクの力を、そのまま引き継いてウェブサイトのコンテンツを増加させることができます。 ■サブディレクトリの利用用途 上記のように、インフラ環境やURLなどもメインドメインの内部に配置されることから、以下のような状況で利用できます。 ・既存のウェブサービスのコンテンツと、新たに作成するウェブサービスのコンテンツが類似する場合 ・新たにウェブサービスを使う「ユーザー層」「地域」が、メインドメインと同一、もしくは類似する場合 ・既存のウェブサービスのURL・ディレクトリ構成が複雑でない場合 ・既存のメインドメインのインフラ環境・サーバー環境を活かしたい場合 これらから分かるように「対象とするユーザー、提供するサービス、掲載するコンテンツ方向性などが、メインドメインのウェブサイトと類似する」かつ「技術的な障壁が無い」場合に、サブディレクトリが利用されることが多くなります。

サブドメインとサブディレクトリのどちらを選ぶべきか?

サブドメインとサブディレクトリ、2つの手法を見てきた上で、では具体的に最も最適な方法はどちらになるのでしょうか。 まずはGoogleの見解から見ると、Googleの大枠の見解としては以下となり、サブドメインとサブディレクトリどちらの利用も問題ないと述べています。 "Google web search is fine with using either subdomains or subdirectories. (Google検索はサブドメイン / サブディレクトリ利用のどちらでも問題なくインデックスを行う。)" ただ多くの記事で述べられているように、サブディレクトリのほうがメインドメインが持つパワーを受けやすいことは間違いないようです。 ■より強く、メインドメインが持つドメインオーソリティ・被リンクの力を受け取ることができる ■ブログコンテンツの場合、数値としてサブディレクトリからサブドメインにコンテンツ移動すると、SEO上良くなったという調査結果あり ただ一方で、やはり異なるサービスや大規模なサービスでサブディレクトリを利用してしまうと、 ■サイト構造/URL構造を適切に構成できなくなったり、またサイト階層が深くなってしまうこと ■インフラ・サーバー構成含め、技術的にも複雑化しやすく、将来的に変更時にコストがかかること などがサブディレクトリ利用のリスクとして上がっており、そのような場合にはサブドメインを利用すべきと考えられます。 なので結果的にまとめると、以下になるかと思います。 ■既存サービスと類似するコンテンツであること、サーバーなど技術的な障壁が無いこと、また新たなウェブサービスを立ち上げる訳ではない場合、ドメインや被リンクの影響を受けやすいサブディレクトリの利用 ■既存サービスとは異なる新サービス、技術的な制約からサブドメイン利用が必要なウェブサイト、の場合、サブドメインを利用 とはいえ、どちらの方法を用いるにせよ「内部リンク」「他サイトからの被リンク」等で各サイトと内部・外部のウェブサイトをリンクで結びつけることは必要になります。

最後に感想として

以上がサブドメイン・サブディレクトリの判断方法です。 やはり作りたいウェブサービス、ウェブサイト、その中に組み込むコンテンツによって、サブディレクトリ・サブドメインの選択を行う必要があるのかと思います。 読んでくださった方、ありがとうございます。