かんたんで複雑な、ウェブサービスの作り方を紐解くブログ

ウェブサービスを作るときに、必要な人と役割は?

Management
2021/07/10

ウェブサービス一つを作る場合でも、企画からシステム開発までさまざまなタスクが発生し、エンジニアやデザイナーなどさまざまな役割の人たちが関わります。 では具体的にどのような役割の人が必要なのか、今回はウェブサービス作成を行う時に、必要となるメンバーを洗い出してみます。

ビジネス企画・クリエイティブ系のメンバー

■プロダクトマネージャー / プランナー / 企画者 「どのようなウェブサービスを作るのか?」を考える人になります。すべての成果物はこの最初のサービス企画・プランニングに帰結していくため、大事な役割となります。 具体的には「なんのために作るのか?」「誰に対して届けるのか?」「どんなコンテンツを届けるのか?」「目標とする数値はなにか?」など、ウェブサービスの骨子となる内容を企画立案していく役割になります。 ■プロジェクトマネージャー / ディレクター 方向性が定まったら、具体的に「誰が作っていくのか?」「どのような技術を利用して作っていくのか?」「どんなタスクが発生するのか?」「どのくらいの期間で作っていくのか?」をまとめ、一つのプロジェクトとして組み立てていきます。その役割を担うのが、プロジェクトマネージャー / ディレクターになります。 「プロジェクトマネージャー / ディレクター」と 「プロダクトマネージャー / プランナー / 企画者」は作成するウェブサービスの規模がそれほど大きくない場合は、一人で兼務する場合も多々あります。 なお「デザインを重視する」「コンテンツを重視する」など特別重きを置く部分がある場合には、プロジェクトマネージャーに加えて、「クリエイティブ・ディレクター」「アート・ディレクター」「コンテンツディレクター」など、別途マネジメントを行うメンバーが参加します。 ■UXデザイナー ウェブサービスのプランニング、プロジェクトの大枠が固まったら、次はそれらを具体的な「ウェブページ / ワイヤーフレーム(画面設計書)」に落としていきます。 どんなウェブページが必要かを階層構造でまとめたサイトマップやディレクトリファイルリスト(DFL)を作成し、その上で、各ページの中に必要なコンテンツをワイヤーフレームとして取りまとめていきます。 ワイヤーフレームの中には「マイページにログインする」「コメントを投稿する」など各種機能も存在するため、それら機能を「機能仕様書」として取りまとめていく作業も発生します。 ■ライター UXデザイナーが作成するワイヤーフレームに対して、専門的な文章が必要となる場合、またはキャッチコピー等が必要となる場合には、専門のライターが参加してコンテンツの作成を行います。 興味を惹かせるための文章自体の旨さも重要となりますが、加えて、GoogleやYahooの検索エンジンに評価され検索結果にランキング上位で表示されるように、SEOを意識した文章作成も必要になります。 ■ビジュアルデザイナー UXデザイナーが作成したワイヤーフレームに基づいて、具体的に色のついたデザインを作成していきます。ワイヤーフレームはあくまでページの骨組みであり「画面内の要素の配置」「画面内の機能」を掲載しているのみのため、それら情報を咀嚼し、かつ実際に訪れるユーザー像を想像しつつ、色やイラスト、アイコンを加えて、デザイン化を行っていきます。 プロジェクトの規模や作成するページ数によって、ビジュアルデザイナーとUXデザイナーは、一人のメンバーが兼務することもあります。

エンジニア系のメンバー

■システムエンジニア システム全般に関して理解し、大枠のシステム構成やアーキテクチャーを定めていく役割となります。フロントエンド側に利用する技術、バックエンド側で採用する技術、インフラ側で必要となる技術など、包括的にシステム全体のことを考え、その上でシステム全体の設計や承認を行っていきます。 ■フロントエンドエンジニア HTML、CSS、JavaScriptなど、主にウェブサイトの表示側を制御するコーディングを担当します。 ただ近年ではAPIやWebhook等を利用し、フロントエンド側からデータベースと連携する技術が拡大していること、またReactやVue.jsなどのライブラリを利用することで、これまで以上にさまざまな実装をフロントエンド側でできるようになってきているため、フロントエンドとバックエンドの領域も、明確に分けるのが難しくなってきています。 ■バックエンドエンジニア ウェブサイトの表示部分と、データベースに保存されているデータを連携するバックエンド側の開発を行っていくエンジニアです。 例えば「会員登録」一つをとっても、「新規会員登録」「ログイン」「プロフィール変更」「ログアウト」「パスワード変更」「退会」などさまざまな機能が必要となります。そして、それら一つひとつの機能を使う際には、データベースに保存されている個人情報との連携が必要となります。 これらの部分で開発を進める役割です。 ■インフラエンジニア サーバーやミドルウェアと呼ばれる、インフラ環境を構築していく役割となります。一昔まえでは実際のサーバーを社内に用意していたそうですが、近年では「AWS」「Google Firebase」など、クラウド上のサーバー環境を気軽に利用できるようになっています。 とはいえ、1日辺りにどのくらいの負荷がかかるかなどを細かく計算し、その上で必要十分なインフラを構築していくことが求められます。目立たないけど、縁の下の力持ち。 ミドルウェア部分など明確に分けづらい領域も多いため、バックエンドエンジニアとインフラエンジニアを同一のメンバーが兼務して動く場合も多々あります。

マーケティング系のメンバー

■データアナリスト Google Analytics、Adobe Analytics、Tableauなど各種BIツールを駆使して、ウェブサイトから取得できる数値データを元に分析を行っていく役割です。 近年ではDMP(データマネジメントプラットフォーム) / CDP(カスタマーデータプラットフォーム)を利用することにより、ウェブサイトからのデータだけではなく、購買履歴などオフラインで取得したデータを含めてユーザーを分析していきます。 ■マーケッター / グロースハッカー 広告、SNS、オフラインイベントなどを駆使して、ウェブサービスを構築してからの運用、改善を行っていく役割となります。 検索連動型広告などのシンプルな広告に加え、近年ではユーザー層に合わせた様々なSNS広告、また各種メディアへの広告出稿など複数の集客方法を駆使して、ウェブサービスを運営、成長させていきます。 加えてDMPや解析ツールなどから取得したデータを元に、ユーザーをパーソナライズしてピンポイントに広告出稿を行っていく必要があり、データの分析・取得方法に対する知識も必要とされます。

最後に感想として

いかがでしょうか。横文字の職業ばっかりで「なんじゃこりゃ?」と思われる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。 実際の環境では、それぞれの役割や能力を持った人が全員プロジェクトに揃うなんてことはまずありえず、みんながちょっとずつ自分の専門領域外にも協力を重ね、お互いに補完しあうことで、プロジェクトが進行するというのが通例です。 これら以外にも、無数に新しい役割が日々生まれては消えているような業界ではありますが、ちょっとでも興味を持って頂けたらです。 読んで頂いた方、ありがとうございました!