まだ誰もやったことのない、新しいプロジェクトを進めるためのPMBOKとは?

まだ誰もやったことのない、新しいプロジェクトを進めるためのPMBOKとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?

■プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門 PMBOK第6版対応版
■広兼修 (著)

▼仕事の業務を2つに分けると?

【1】プロジェクト
■明確な開始と終了がある業務
■今までに存在しなかった、独自の製品やサービスを生み出すために行われる

【2】定常業務
■継続的に行われ、終わりが決まっていない業務
■既定の手順や指示に従い、繰り返し行われる

▼プロジェクトの制約条件にはどんなものがある?

■スコープ
└成果物に必要な特性や機能、行わなければならない作業範囲のこと

■スケジュール
└プロジェクトの成果物を完成させる期日

■コスト
└プロジェクトの目標を達成するために費やすお金

▼プロジェクトマネージャーに必要なスキルは?

■プロジェクトマネジメントに関する知識
■業務に関する知識
■戦略・企画に関する知識
■リーダーシップ
■コミュニケーション能力
■問題解決力
■交渉力
■部下管理能力
■決断力

▼プロジェクトマネジメントの流れは?

【1】立ち上げプロセス群
└プロジェクトの概要を決めるプロセス

【2】計画プロセス群
└プロジェクト目標を達成するための計画を作るプロセス

【3】実行プロセス群
└計画に従い、作業を実施するプロセス

【4】監視・コントロールプロセス群
└計画との違いを識別するための監視や、違いが発生した場合、コントロールするプロセス

【5】終結プロセス群
└作成した成果物を正式に受け入れ、公式に終了するプロセス

▼プロジェクトマネジメントする対象領域は?

【1】プロジェクト統合マネジメント
└以下の【2】~【10】の範囲を統合的に管理する

【2】プロジェクト・スコープ・マネジメント
└プロジェクトを成功させるために、必要な作業範囲を管理する

【3】プロジェクト・スケジュール・マネジメント
└プロジェクトを所定の期間内に完了させるために、スケジュールを管理する

【4】プロジェクト・コスト・マネジメント
└プロジェクトに必要なコストを管理する

【5】プロジェクト・品質・マネジメント
└プロジェクトで作成するサービス・成果物に対する、品質を管理する

【6】プロジェクト・資源・マネジメント
└プロジェクトに必要な人材や設備、機器などを管理する

【7】プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
└プロジェクトのステークホルダーや製作者などとの、コミュニケーションを管理する

【8】プロジェクト・リスク・マネジメント
└プロジェクトに存在するリスクを特定し、対応方法を計画して対処する

【9】プロジェクト・調達・マネジメント
└プロジェクトに必要なプロダクト・サービスなどを外部から調達する

【10】プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
└プロジェクトにおけるステークホルダーを認識し、その役割や影響を管理する

▼立上げプロセスで作成する「プロジェクト憲章」って?

■以下の内容を含むドキュメントのこと
【1】プロジェクトの概要・目的
【2】プロジェクトの目標及び成功基準
【3】顧客・スポンサー・ステークホルダーからの大枠の要求事項
【4】制約条件・前提条件・リスク
【5】プロジェクトマネージャーの決定と権限レベルの確定
【6】主要ステークホルダーの情報
【7】概算のタスク・スケジュールと予算

▼スコープの2つの種類は?

【1】プロダクトスコープ
└プロジェクトの成果物に必要な「機能範囲や特性範囲」のこと

【2】プロジェクトスコープ
└成果物を作成するために必要な「作業範囲」のこと

▼見積もりを行うための3つの方法は?

【1】類推見積もり
└過去の類似プロジェクトを元に見積もる方法

【2】ボトムアップ見積もり
└各アクティビティ・タスクごとに見積もり、それを集計することで総額を出す方法

【3】パラメトリック見積もり
└過去のデータを元に、割合をかけ合わせて見積もる方法
└例えば「木造2階建ての家」が家の建坪と内装のグレードで価格変動する場合、その割合をかけあわせて見積もるとか

▼プロジェクトで顧客満足を勝ち取るには?

■要求事項への適合性
└顧客がプロジェクト計画時に要求していたサービスや成果物が、規定の品質に達しているかどうか

■使用適合性
└実際に作ったサービスや成果物が、顧客のニーズをきちんと満たせているかどうか

▼コンフリクト(争い)が起こったときの対処方法は?

【1】争いから「撤退」し「回避」する
【2】争いを「鎮静」し「適応」する
【3】争いに「妥協」し「和解」する
【4】争いをやめるよう「強制」し「指示」する
【5】争いに対し「協力」し「問題解決」する

▼プロジェクトチームが歩む4つのステップは?

【1】成立期
└チーム形成の初期段階で、それぞれ自己紹介し、プロジェクトの目的が説明される段階

【2】動乱期
└メンバー各自が自分の立場を守ろうと、縄張り争いを行う段階

【3】安定期
└メンバー各自が自分の立場を確保し、ある程度お互いを理解しあった段階

【4】遂行期
└メンバーが互いに尊重しあい、前向きにプロジェクトの共通の課題に対処する状態

▼リスクへの対応方法とは?

【1】リスクを「回避」する
└リスクの発生原因を取り除いたり、リスクの影響を避けるためプロジェクト計画自体を変更する

【2】リスクを「転嫁」する
└リスクによるマイナスの影響を、第三者に引き渡す

【3】リスクを「軽減」する
└リスクの発生確率、リスクの影響度合いを、受け入れられる範囲まで低減する

【4】リスクを「受容」する
└リスクを取り除くことができない場合に、リスクを受け入れてスケジュールやコストなどを変更する

▼システム関連プロジェクトで決めるべきことは?

【1】構築方針
└市販のパッケージソフトウェアか、ゼロからソフトウェアを作るかを決める

【2】体制
└自社メンバーで開発を行うか、外部メンバーを中心に開発を行うかを決める

【3】設計方針
└設計書としてどのレベルのものが必要か、誰が作成するかを決める

【4】運用方針
└構築したシステムに変更要求や障害が発生した場合に、問い合わせを誰が行うかを決める

【5】移行方針
└現行システムから新システムに移行するデータの対象範囲や項目、タイミングを決める

【6】テスト方針
└システムのテスト手法、どこまでのテストを外部に委託するかなどを決める

【7】育成方針
└誰が新しいシステムをユーザーに説明、教育するかを決める

【8】技術方針
└システム開発を行う時に、最新技術を導入するのかなど利用技術を決める

【9】調達方針
└外部から人員やソフトウェアを調達する場合、その方法や制限がないかを決める

【10】インターフェース方針
└開発システムと外部のシステムが関連する場合、そのシステム間のインターフェースへの対応方針を決める

▼プロジェクトでの会議の種類は?

【1】報告・連絡会議
└情報が必要な参加者が集まり、情報共有を行う会議

【2】課題・問題解決会議
└課題や問題の特定、原因の追求、対策案の検討を行う会議

【3】意思決定会議
└判断が必要な事項に対して、権限をもった人が集まり判断する会議

【4】アイデア出し会議
└色々な考え方や意見を持つ人が集まって、多くのアイデアを出し合う会議

思ったこと

そもそもプロジェクトってなにか。そして、プロジェクトを終わりに導くためには何が必要か。そんな答えのないプロジェクトマネジメントを体系化したPMBOK。

プロジェクトと通常の定型業務の最大の違いは「期限が決まっていること」そして「今までにやったことがないものであること」。言われれば辺り前のことだけれど、一度もやったことがないことを与えられた期限までにやるって、相当難しいことですね。

そんなプロジェクトを成功に導くためには、プロジェクトの目的が何なのかを明らかにすること。そして、関わってくれる人たちがだれで、いつまでに、いくらでやるべきなのかを明らかにすること。

そのためには、作業範囲や成果物を示すスコープを明らかにすること。そして、必要な人材や機材など資源を確保すること。そうやって始まったプロジェクトのスケジュールやコストを、見守り続けること。

でもプロジェクトで何より難しいのは、きっと、人が関わっていること。もし機械だけだったら、ただただ前に進むだけ。でも、プロジェクトでは利害のちょっとずつ異なるたくさんの人が同時に関わること。結果としてたくさんの争いも起こること。

プロジェクトマネジメントに最も必要な力って結局なんなんでしょうね。強制力や圧倒的な知識量で進めてしまうプロジェクトマネージャーもいたりします。自分は、どうプロジェクトをマネジメントできるか、そしてどうマネジメントしたいかという、意志がかなり重要なのかもしれません。

ありがとうございました!

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