SNSの次にくるライブストリーミングサービスとは?

SNSの次にくるライブストリーミングサービスとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
■人生の勝算 (NewsPicks Book)
■前田裕二
http://amzn.asia/d/0cwcLiv
▼「SHOWROOM」ってなに?
■インターネット上にある生配信限定のゆるいテレビ番組を集めたようなもの、ライブストリーミングと呼ばれる
■受け身視聴が基本のテレビに対して、SHOWROOMは能動的に仮想のライブ空間に参加することができる
■ライブを「見る」のではなくそのライブに「居る」ような感覚を味わえる
■視聴者の人格を表現するために「アバター」と呼ばれるバーチャルのキャラクターが存在
■「ギフティング」という形で演者に課金して、お金を送れる機能がある
■ギフティングでは感動を受けた人が、感動を与えてくれた人に対して強制されることなく自分から「前向きに課金」を行うことができる
■ライブ動画を視聴する観客が、自発的にみんな同じアバターを利用して一体感を出す、ファン同士がその演者が人気者になるにはどうしたらいいか議論をはじめたりするなど、インタラクティブさを生み出す環境を持っている
▼前田さんがSHOWROOMを立ち上げたきっかけは?
【1】元々幼い頃に両親ともに死別しているため「誰にも依存することなくご飯を食べられるようになりたい」という狂気じみたお金への執着心があった
【2】初めて自分でお金を稼げるようになったのが、ストリートミュージシャンとして音楽で稼ぐことだった
【3】いざ周囲を見ると、5年10年ライブ活動を続けていても稼げず、閉塞感でいっぱいになっているバンドマンがいっぱいいた
【4】SHOWROOMという「仕組み」を自ら作り出すことで、音楽業界の構造自体を変えてしまいたいと思うようになった
【5】「夢は全力で手を伸ばした1mm先にある」という秋元康さんの言葉にあるように、夢追い人が後天的な努力で勝てる世界を作りたい
【6】それらの思いのもとDeNAの南場さんに誘われDeNAに入社、SHOWROOMというサービスを立ち上げる
【7】今も、SNSの次は「ライブストリーミング」だと前田さん自身は強い信念を持っている
▼ファンビジネスの4象限とは?
【1】トップタレント=ファン数多い×更新頻度が少ない
【2】大手事務所の新人タレント=ファン数少ない×更新頻度が少ない
【3】ストリートミュージシャン=ファン数少ない×更新頻度が高い
【4】SHOWROOM配信者=ファン数多い×更新頻度が高い

■SHOWROOMにより、特別なルックスやコネ、歌の上手さが無いスナックのママやストリートミュージシャンでも「食べていける」ところまでは到達できる時代にしたい

▼今後増えるコミュニティとは?
■ヒト対ヒトの「絆」をベースとしてできあがる集合体のこと
■今後、あらゆるビジネスにおいてコミュニティが重要になると考えられる
■良質な絆、絆の集合体であるコミュニティ、コミュニティの集合体であるプラットフォームさえ作れれば、観客への影響範囲を乗数的に広げることができる
■コミュニティの元となる良質な絆は、先天的な才能ではなく後天的な努力により獲得できる
▼コミュニティが深まっていく要素とは?
【1】余白があること
【2】クローズドの空間で常連客ができること
【3】仮想敵を作ること
【4】秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
【5】共通目的やベクトルを持つこと
▼昔からあるコミュニティ=スナックの特徴は?
【1】従業員がママとバイトくらい、かつママの自宅を改装して作られることがほとんどのため、財務面において潰れにくい
【2】「絆」を媒介として、「モノ」ではなく「ヒト」が消費理由になっている
【3】ママは若くてきれいである必要はなく、お客より先に酔いつぶれるなどプロフェッショナルとしては粗だらけで「余白」として存在している
【4】常連客が存在し、たまに常連客とママが喧嘩してしまったりと、スナックコミュニティには仮想敵が生まれやすい
▼昔と今の消費者のニーズの変化は?
■昔=完璧なコンテンツを提供し、消費者がそれを消費する
└例えば高級レストランではシェフがフルコースを用意し、消費者はそれを受け身の形で味わう

■今=自分の物語を消費することに価値を感じる
└決まったコースを出すスタイルから、アラカルトを出して食材をお客さんに選んでもらうスタイルに変わりつつある
└価値を感じるものが、クオリティの高さではなくなりつつある

▼コミュニティをうまく活用している例は?
■西野亮廣さん
└絵本「えんとつ町のプペル」を売る際に10万人に売るのではなく、クラウドファンディングなどを通して消費者を巻き込み、10万人で一緒に作れば最低10万冊は結果的に売れるという戦略を取った

■ヤッホー・ブルーイング
└ファンイベントやキャンプを定期的に開催し、そこで商品や企画について話しあうことで「外側のお客さんから中の人へ」という流れを生み出し、消費者と開発者が一緒に余白を埋めていく戦略を取った

■AKB48:大西桃香さん
└SHOWROOM内にて、必ず毎日朝5時半に配信を行う。寝坊して配信が遅れるとファンから総ツッコミを受けて泣いてしまうなど、努力と余白が自然に共存している

▼前田さんのビジネスの原点は?
■ストリートでの音楽の弾き語り。路上でパフォーマンスを見てもらい、感動を与え、その結果としてお金をもらうこと
■みすぼらしい小学生が弾き語っていてもお金を稼げなかった。だから、まずは戦略を見直しオリジナル曲からカバー曲を歌う形に変えた。なぜなら人は「未知より既知」のコンテンツに琴線を揺さぶられやすく「みんなが知っているあの曲」に感動するから
■常連客を作ること。そのためには、すぐに曲のリクエストに答えるのではなく「時間差でリクエストに答えること」
■例えば「松田聖子さんの白いパラソルを歌ってほしい」とリクエストされたら、1週間後にその歌を歌うこと
■観客はその歌を歌ったことではなく、その歌を自分のために1週間練習して歌ってくれたという過程に感動するから
■ストーリーをのせることで「モノ対ヒト」の関係から「ヒト対ヒト」の関係値になり絆が生まれる
■ヒト対ヒトの関係になって特別な絆が生まれた後、オリジナル曲を披露する
▼ビジネスの成功に必要なことは?
■「人に好かれる能力」ではなく「人を好きになる」能力を磨くこと
■会社に来たらみんなにあいさつすること
■誰よりも早く来て勉強すること
■人には思いやりを持って接すること
■「自分が与えたいもの」ではなく「お客さんが求めているもの」が何かを探ること
■バカをしてまでさらけ出すことができるやつにコミュニケーションの扉が開くこと
■その場その場で瞬間的に、声色やトーンから相手の欲しい話題や関心事項が何かを探れること
■多少能力が劣っていても、純粋に好かれる人であること
■会話やスキルや運ではなく、その仕事に対するモチベーションや熱量を誰よりも高く持つこと
■大事なのは宝が眠る箇所を「見極めて」、最後まで「やりきる」こと
■どんなときもゆらぐことのない、深く大きな愛情と思いやりを持つこと
▼人生において重要なことは?
■ひたすら自分の内面を見つめて、自分はどんな性格で、どんな仕事に就き、どんな人生を送りたいか徹底的に知ること
■前田さん自身は就職活動を行う時に、30冊以上のノートで自己分析を行い、自分のことは何を聞かれても即答できる状態にした
■自分のモチベーションの源泉が何かを知っておくこと
■例えば大手投資銀行時代の上司のモチベーションの源泉は「圧倒的にモテる」こと
■例えば前田さんのお兄さんは、家族に時間を使い家族を大事にすることを最優先にしている
■大事なのは、自分が何を大切にし、どんな人生を歩みたいかを「決めている」こと
■「選ぶ」ということは、反対に何かを捨てるということを理解すること
■前田さん自身は「仕事に狂う」と決めたこと
■人生には終わりがあることを強く意識しておくこと
▼日本とアメリカのビジネスでの戦い方の違いは?
■日本
└作られたルールの中で成果を出していくことが得意

■アメリカ
└ルールとなる「プラットフォーム」を作ってしまい、世界各国がアメリカが作ったルールの中で競争する状況を生み出すことが得意
└例えば世界で話される英語は、アメリカ人が言語においてプラットフォーマーとしてルールを決めてしまった

思ったこと

SNSの次の主流になるともいわれる「ライブストリーミングサービス」であるSHOWROOMを立ち上げた前田さん自身が、両親と死別し貧しかった頃から、その後ストリートミュージシャンとして自分でお金を稼ぎ始めたこと、そしてスナックという身近な場所からコミュニティのヒントを得てSHOWROOMを立ち上げるまでの軌跡を、語ってくれている本でした。

まずはSHOWROOMもコミュニティの一つであることに立ち返り、コミュニティの成功要因が何なのかを細かく因数分解して書かれてはいますが、それ以上にビジネスにおいてどれだけその情熱や熱量、やりきるという強い意志が重要なのかを痛感させられる内容でした。

自分がここまで強く、人生をかけてでもやりたいことってあるんだろうか?と。コンパスの指針という言葉が本の中で使われていたけれど、何を捨ててでも自分が最優先にしたいことって何なのだろう?と。人は死ぬし人生は意外と短いのだと、頭の片隅にでもおいたうえで、心のそこからぼくが望んでることってなんなんでしょうね。今一度自分の内面を深く深く顧みないとダメだな、これは。と、思ってノートに自己分析始めてみて15分後に深い眠りにおちました。

ありがとうございました!

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