お金の流れを追い続ける、会計における原理原則とは?

お金の流れを追い続ける、会計における原理原則とは?

年度ごとに分けた形で行う日本の会計。でも、与えられたルールではなく「売上を最大に、経費を最小に」するために会計の原理原則を貫く重要性が説かれています。

お金とモノが交換されれば、会社に存在する資産やキャッシュは変化するのが当たり前。でも、減価償却や在庫、買掛品など会計上の仕組みにより、そんな実態が反映されないこともあります。

でも、そんなことしてたら駄目だよと。大事なのは、キャッシュの流れを伝票を利用して厳密に置い続けること。それは、外部の会社とのやり取りだけじゃなく、社内の部署間の取引でも同じこと。

言われれば、すべてとてもシンプルで当たり前のこと。でも、そんな当り前な原理原則を守るには、絶対に揺るがない信念に近いものが必要になるんだなと思いました。

ありがとうございました!

本のまとめ

▼読んだ本は?

■稲盛和夫の実学―経営と会計
■稲盛 和夫 (著)

▼実学って何??

■どんなことでも、原理原則に遡って考えること
■誰から見ても、普遍的に正しいことを、判断基準にすること
■世界は一見複雑に見えるけれど、原理原則に立ち返ればすべてシンプル

▼会計の原理原則って?

■会計とは、複雑そうにみえる会社経営の実態を、数字によって極めて単純に表現すること
■そんな会計の原理原則は「売上を最大に、経費を最小に」すること
■多くの経営者が、売上を増加させようとすると、当然経費も増えるものと思っている
■でも、売上を最大化しながら、経費は同じか減少させることが大事

▼経営者が原則を守るには?

■何かをなそうとするときは、まず心の底からそうしたいと願わなければならない
■「わかってはいるけれど、現実にはそんなことは不可能だ」と思ってはいけない
■経営者は常に「こうでなければならない」という原理原則に立ち返らなきゃいけない

▼1対1の原則とは?

■経営活動においては、必ず「お金」と「モノ」が交換で動く
■これを「1対1の原則」と呼ぶ
■モノが入ったときには、必ず仕入れの伝票処理を行い、買掛金を計上すること

▼筋肉質の経営とは?

【1】無駄なものがなく、必要なことだけに集中した経営のこと
【2】例えば、高価かつ最新鋭、生産性の高い機械があったとする
【3】ただ、投資額とその機械導入による生産性向上が一致しない場合もある
【4】その場合は投資せず、例え1機械当たりの生産性が低くても、古い機械を使い続けるべき
【5】なぜなら、設備投資を行えば減価償却費として固定費が増加し、無駄なものが増えるから

▼一升買い論とは?

【1】普通は「五升買えば安くします」と言われれば、必要以上の在庫を買ってしまう
【2】でも必要以上にモノを買わず、その時に必要な「一升のみを買う」という原則
【3】なぜなら在庫がなければ、倉庫費用も在庫管理費もいらなくなり、結果得をするから

▼ダブルチェックの原則とは?

【1】「不良がゼロ」であることを徹底する
【2】もちろんミスを完全になくすことは難しいが、完璧主義を全うすれば、ミスが起こりにくくなるから
【3】だから「ダブルチェック」を取り入れることが大事
【4】ダブルチェックは、単なる間違い発見のテクニックではない
【5】人と組織の健全性を守る「保護メカニズム」となる
【6】そのためには、例えば会計でも「伝票を作成する人」と「お金を扱う人」は絶対に分割するべき

▼アメーバ経営とは?

【1】組織を事業展開に合わせて、小さく分割する
【2】結果、各組織が一つの経営主体のように、自らの意志で事業展開できる
【3】これを「アメーバ経営」と呼ぶ
【4】アメーバ経営では、各管理部門ごとに「時間当り採算」を持つ
【5】時間当り採算とは「時間当たりの、売上から経費を差し引いて残る付加価値」のこと
【6】アメーバ間の取引(社内取引)においても、お金とモノの交換は、売上や経費として計上する
【7】結果、例え社内取引でも、外部市場と同じルールで取引が行われる

▼売価還元原価法とは?

【1】まず、製造にかかったコストを積み上げて原価を求めることをやめる
【2】そして、実際の売値を基準にして、製品を評価していく
【3】この売値に基づく原価算出を「売価還元原価法」という
【4】なぜなら在庫品の中には、価格競争の結果、すでに原価が売値よりも高くなっているものもあるから
【5】売価が下がれば、原価を下げるため生産性を上げる努力が必要となる

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