激変する日本で、企業の本質を見抜くリーダーの力とは?

激変する日本で、企業の本質を見抜くリーダーの力とは?

本のまとめ

▼読んだ本は?

■京都大学の経営学講義Ⅱ 一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか?
■川北英隆 (著), 奥野一成 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B079M1R8KQ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_qlYlCbKP97AT1

▼経営者が持つ本質を見抜く力って?

■「ワイン」の本質
【1】「ワイン」の味を決める本質は「ぶどう」
【2】そして「ぶどう」の味を決める本質は「畑の土」
【3】なぜなら土に含まれる成分が「ワインの味を決める、良いタンニンを持つ」ぶどうに育つかどうかを左右するから
【4】フランスには「シャトー」と呼ばれるワイン生産者がたくさんいる
【5】でも「シャトー」には1級、2級など格付けがあり、150年以上前からほとんど変わっていない
【6】なぜなら、ぶどうを生み出す「畑の土」は、はるか昔からほとんど変わってないから

■「ウイスキー」の本質
【1】「ウイスキー」の味を決める本質は「水」
【2】そのため、豊富な地下天然水が湧き出る土地の近くに、ウイスキーの蒸留所は作られる
【3】日本のウイスキーである、山崎や白州の蒸留所もそう

▼リーダーにとって大事なことは?

【1】目的をはっきりさせること
【2】なんのために仕事をするのか?という使命をはっきりさせること
【3】目的を達成することで、どこにいけるのか?というビジョンをはっきりさせること
【4】明確にできたら、必要なことに優先順位をつけること
【5】そして優先順位の高いところに、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を集中させること

▼経済価値ってなんのこと?

【1】経済価値とは、株価のこと
【2】でも、株価は為替や世界の影響を受けやすい
【3】だから株価を左右する「フリーキャッシュフロー」に注目する
【4】フリーキャッシュフロー = NOPAT(税引き後営業利益) + 減価償却費 – 投資 – 運転資本の増加額
【5】特に「NOPAT」を意識することが大事
【6】「NOPAT」は、顧客に買ってもらう価格を上げるか、コストを下げることで好転する

▼「開発力」は何で決まる?

【1】基礎研究
└研究者や専門家を活用して、科学的なアプローチで問題の解決方法を探ること

【2】行動観察
└顧客に聞くだけじゃなく、その日常の行動を観察することで、新しい課題を発見すること

【3】デザイン
└「新しく」「道理に基づき」「愛情があり」「シンプル」なデザインを生み出すこと

▼「縦横思考」の考え方って?

■「縦横思考」
【1】縦の思考
└「昔の人が現実をどう捉えたか?」の視点から考えてみる
└例えば北条政子は、源頼朝と結婚した後も夫婦別姓のままだった

【2】横の思考
└「海外・世界の人が現実をどう捉えたか?」の視点から考えてみる
└OECD加盟の35の先進国のうち、同性を強制しているのは日本だけ

【3】縦横を結びつけると「夫婦別姓を強いる日本の法律」は、おかしいことが分かる

▼「数字・ファクト・ロジック」の考え方って?

【1】トランプ大統領はアメリカ中間層の支持を集めて、大統領になった
【2】過去20年間の所得の伸び率を見ると「先進国の中間層の所得」はほとんど伸びていない
【3】つまり、中間層として働く労働者の怒りが、トランプ支持に向かったと数値ベースで言い換えられる

▼日本が貧しくならないためには?

■GDPを上げるしかない
■GDPは「人口×1人あたりの生産性」で表される

▼「人口」を向上させるには

【1】出生率を向上させるしかない
【2】そのためには、フランスの「シラク三原則」を真似すること
【3】女性の経済力が足りない場合、その足りない差額を政府が埋め合わせること
【4】余った小学校を使って、保育園や幼稚園に変え、待機児童をゼロにすること
【5】子どもを育てた後、社会に再び戻る女性の、キャリアの中断やランクダウンを法律上禁止すること

▼「一人あたりの生産性」を上げるには?

【1】工場で生産性を上げるには「一人あたりの労働を長時間」とすること
【2】でも、サービス業で生産性を上げるには「より良いアイデア」を生み出すこと
【3】そのためには「人・本・旅」の生活に切り替えて、普段から脳に刺激を与え続けること

▼会社を立ち上げるには?

【1】「何がしたいのか?」を明確に伝えられるようになること
【2】旗を立て、志を伝え、その志を文書化できるようになること
【3】やりたいことには熱意がこもっていて、人の心を打つものじゃないとだめ
【4】そうすれば、結果として支援者が表れて、資金援助を受けられる

▼価値を持続的に提供できる事業って?

【1】顧客への付加価値を考え続けられること
【2】競合よりも、有利な状況とポジショニングでその事業を行えること
【3】そして、付加価値の提供とポジショニングを、仕組み(システム)化できていること

▼企業の力を示す指標は?

【1】売上高成長率
【2】ROS(売上高に対する、営業利益の割合)
【3】ROA(総資産に対する、営業利益の割合)
【4】ROE(自己資本に対する、利益の割合)
【5】自己資本比率
【6】海外売上高比率

思ったこと

今の常識にとらわれず、モノゴトの本質を捉えるというリーダーに必要な力、そして、数値をベースとして企業の現状を見抜く力、そんなリーダーと企業の本質を、さまざなな経営者が順々に語ってくれている本です。

誰でも、今いる時代と、今いる場所の価値観にとらわれがちになります。
でも、独自の個性や考え方を持たないと、やっぱり企業や、その企業のリーダーとして率いることは難しいこと。
そして、そんな独自の考えを持つには、世界を俯瞰してみて、過去の歴史を遡ることで見えてくるんだなと。

昔、自分がインドに行った時、あまりにその価値観が日本と違っていて、
恐怖を感じるよりずっと先に、その違いの大きさに嬉しくなったのを、ふと思い出しました。
違う、ということはどうしても、池の中に波紋を生み出しがちだけど、
やっぱり、そんな違いの大きさが、大きな利益として企業に返ってくるのかもしれません。

そして、本質を捉えるためには、言葉だけじゃなく、最もシンプルに現実を集約できる数値で理解していくことが、
何よりも大事になるんだろうな。

ありがとうございます!

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