握った手をあたためるために生み出されたPepperの開発秘話は?

握った手をあたためるために生み出されたPepperの開発秘話は?

本のまとめ

▼読んだ本は?

■ゼロイチ
■林要さん
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▼ゼロイチのプロジェクトで大事なのは?

■「ゼロイチ」とは、いままでにない、新しいものを生み出すプロジェクト
■「制約条件」をたくさん洗い出すことが大事
■「自由だから、創造力が発揮できる」というのは間違い
■むしろ、制約があるときほど「脳」が動き出す
■なぜなら、制約を起点に「思考の焦点」が定まって、掘り下げて考えざる負えなくなるから
■自分が正しいと思ったことは、どんなに少数意見でも主張する
■結果として批判は受けるけれど「人格攻撃」ではないとクールに受け止めて、批判を受け入れるべきか判断する
■専門家になってしまうと「思考の死角」が生まれるから、「素人目線」を持ち続けることが大事
■素人目線って、言ってみれば「ユーザー目線」であり続けること
■論理的思考じゃなく「無意識」を大事にすること
■ユーザーの「憧れ」や「隠れた願望」をゴールにすること

▼どうしたら、ゼロイチのプロジェクトに参加できる?

■会社の中で「1番手」よりも「2番手」「3番手」のほうが、ゼロイチのプロジェクトに関わりやすい
■なぜなら、企業の収益を支える中核事業から、1番手の人は引き剥がせないから
■だから、ゼロイチは優秀な人だけができるわけじゃない
■会社の中で「出る杭」になって、組織から自分の存在を「認知」してもらうことが大事
■認知してもらうためには「純粋に仕事を追求する」ことが大事
■そして「謙虚」をかかげて、安全地帯に逃げ込まないこと
■なぜなら、ゼロイチのようなきわどいプロジェクトには、きわどいやつが選ばれるから

▼無意識からひらめきを生み出すには?

【1】生活経験
└日常生活で快楽、違和感、喜怒哀楽を十分に感じておくこと
└生活経験がないと、ひらめくものに生活の実感がなくて、ユーザーの心に響くものにならないから

【2】他の人にはない経験の組み合わせ
└多くの人と似通った経験しかもたないと、ひらめくことも同じ内容にしかならないから
└「偏った経験」を積み重ねることが大事

▼不満がゼロイチにつながるのはなんで?

■「不満を感じる」ことは、世の中の違和感を感じるセンサーが鋭敏になってる状態
■不満や違和感を解消できた時、それはゼロイチを生み出せたことになる
■だから、不満を感じたら「仕方がない」とあきらめない
■「なぜこの不満が生まれるのか?」「どうしたら解消できるのか?」を掘り下げる

▼林さんがPepperを開発するときに洗い出した制約って?

■現在の人工知能やロボット技術の限界はどこか
■市場に受け入れられるために、必要なことはなにか
■投入可能なコスト、開発費はいくらか
■市場投入のタイムリミットまでになにができるか

▼Pepper開発で大事にしたことは?

■孫正義社長から林さんには「人と心を通わせるロボット」を生み出すというミッションがあった
■「家事をするような役立つロボット」「自分で意識を持ったロボット」とかは現実的じゃなかった
■だから「かわいい」「面白い」と感じてもらって、好きになってもらうロボットに焦点を定めた
■言葉だけじゃなく「目に見える、プロトタイプ」を使って伝え続けた
■特別養護老人ホームにPepperを連れて行った時、おばあちゃんに「手があたたかったらいいのに」と言われた
■なぜなら、おばあちゃんはPepperに「言語のコミュニケーション」じゃなく「非言語のコミュニケーション」を求めたから

▼ゼロイチを生み出す時に会社とどう付き合う?

■会社は「イノベーションのジレンマ」を抱えている
■「新しいもの」は多くの場合「古いもの」を否定する側面がある
■でも、会社の収益源のほとんどは「古いもの」から生み出されている
■だから、ゼロイチをやろうとすると、会社内部から強い抵抗力が働く
■会社では常に「新しいもの」は「古いもの」より劣勢にたたされる
■でも、絶対に外してはならない法則は「組織は使わせていただくもの」という謙虚なスタンス
■トップからの無理難題を求めて「チャンスの前髪」をつかみにいこう

▼ゼロイチのリーダーになるには?

■誰でも、リーダーになれる
■でも、一職人の領域にとどまっていてはだめ
■「ヒト・モノ・カネ」の差配に影響力をもつ、マネジメントの立場になることが大事
■そして、純粋な「情熱」をもつ
■「ゴールを伝え」「ストーリーを伝える」ことで、一流の人を動かせるようになること
■なぜなら誰もが、価値あるものを生み出すための「物語を生きる」ことを求めているから
■ゴールまでの途中途中に、中間目標になる「飛び石」をおくこと
■飛び石は「メンバーが120%の力を発揮すれば、ぎりぎり達成できるポイント」におく
■人やチームによって異なるが、飛び石は「1.5ヶ月」くらいにおく
■全員の合意を、必要条件と考えずに、まずはリーダーから動いてみること

思ったこと

「役に立つロボット」じゃなく「かわいくて、面白みがあって、人の手や心を暖められるロボット」となるPepperの開発秘話についてまとめられた本でした。

新しいものを生み出す「新規事業」となるゼロイチのプロジェクトには、矛盾するようだけど、まずは今できる限界である制約条件を定めておくことが大事。

そしてその上で、参加してくれるメンバーみんなが、新しい価値あるものを生み出すという「物語」を感じ取れることが大事。

という、自分の情念を捧げつつ、いかに先の見えないゼロイチのプロジェクトの中で、リーダーとして林さんが突き進んできたかが、垣間見える内容でした。

なかなか優秀の領域に入れる可能性の低い自分にとっては、ゼロイチは実は、会社の構造的に2番手、3番手の目立つやつがなれるというのは、勇気を与えてくれる内容でした。

ありがとうございます!

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