達成じゃなく偏った好きをあなたの仕事に変えるには?

達成じゃなく偏った好きをあなたの仕事に変えるには?

本のまとめ

▼読んだ本は?
■モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
■尾原和啓さん
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▼人間が幸せを感じるための5つの方法とは?
【1】達成:与えられた目標をクリアしたり、誰にもできなかったことを成し遂げることことによる幸せ
【2】快楽:ハンバーガーを食べる、好きな人と抱き合うことなど、ドーパミンを感じることによる幸せ
【3】良好な人間関係:飲み会、同窓会など何かを達成しなくとも、好きな人と笑顔でいることによる幸せ
【4】意味合い:実際に行う仕事に対し、意味ややりがいを感じることによる幸せ
【5】没頭:プラモデルやアクセサリーの作成など、職人のように一つのことにのめり込むことによる幸せ

▼世代ごとに重視する幸せの違いとは?
■乾けない世代(生まれた時から「ない」ものがなく、何かを強く渇望することが難しい30代以下の世代)
└欲望の中でも「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視
└「自分が頑張る意味が持てるもの」を「自分が好きな人達とやる」ことを幸福とする
└「いくら稼げるか」よりも「仕事に夢中になって時間を忘れる」ことを重視

■乾けない世代の代表者:「世界をよりオープンに」など意味合いをもたせ、没頭を生み出す形
└Facebook:マーク・ザッカーバーグ:世界をよりオープンで、みんながつながり合える場所にすることを理念に掲げる

■団塊世代
└欲望の中でも「達成」「快楽」を重視
└高い目標を掲げてそれを達成し、身体的/心理的/社会的な快楽を味わうことを幸福とする
└例えば白黒テレビからカラーテレビなど、より便利に世の中の空白を埋める仕事をしていた世代
└例えば目標を達成して、ワインで美女と乾杯するなど
└仕事をすることが社会を便利にし、社会への貢献につながっていた

■団塊世代の代表者:「世界一」「21世紀を代表する」など達成する大きさを打ち出す形
└楽天:三木谷浩史:世界一のインターネット・サービス企業へ
└サイバーエージェント:藤田晋:21世紀を代表する会社を創る

▼世代間によって幸せを満たす欲望の形が変わったのはなぜ?
■食品業界に例えると、、、

【1】戦後のなにもない状態では全国民に健康的な食品をという欲望のもと、同じ商品を「大量に安く」精算することが価値となる
【2】どの家庭にも食品がいきわたるともっと美味しいものが食べたいという欲望のもと「品質」が価値となる
【3】さらに両方の欲望を満たすため、存在する課題を解決して「美味しい品質」を「大量に安く」作れることが価値となり、ファミレスやレトルト食品が生まれる
【4】最低限必要かつ美味しい食べ物があふれると、新しい切り口やものの見方を変えることで消費者の潜在的な欲望を先に見つけてあげることが価値となる。例えば太らない肉メニューの売出しや、インスタ用のかわいらしいケーキなど

▼新しい欲望に答えていくには?
■新しい切り口やモノの見方が集まる若者の多い都市部でのリサーチが必要
■「ライフ(余暇)」と「ワーク(仕事)」を切り離すのではなく、仕事と遊びの境界をなくした公私混同が重要
■ただ前提として「誰もがやりたがらないことをやること、そして周囲からの信頼感を獲得」していることが重要

【1】オイシックス
└「50%社員制度」を取り入れ、50%は世界を旅したり、大学での研究に打ち込んで今存在する課題や欲望ではなく、隠されたインサイトとなる課題や欲望を見つけることを重視
【2】Google
└エンジニアが業務の20%を使い「こんなツールがあったら便利だな」という仕事とは関係ないツール開発を行う時間を確保すること

▼AIが奪っていく仕事とは?
■UBERの事例=アプリを介してタクシーを探す人とタクシードライバーをマッチングするサービス
└人がUBERを介して、どこでも繋がれるように見えるが、ゆくゆく自動運転となれば、いづれAIだけで人を運べる形となる

■診察サービスの事例=スマホを通して症状を送ると、専門家から病気の初期症状等を聞けるサービス
└患者と医者のマッチングサービスのように見えるが、集めた診断結果の情報を利用してAIが医者を介さず診断結果を返せる形となる

▼AIの発展と偏愛に基づくこれからの仕事とは?
■人から感謝され、ありがとうと言われ、お金に変わることが仕事になるというのはこれまでと変わらない基本原則
■ありがたい=「有り難い」を意味し、人は自分ではできないこと、ありえないことに対して感謝する
■人工知能が発達していく中では、繰り返し作業やパターン化される効率的な作業は代替されるため「嗜好性」「偏愛」が強いものが仕事として残る可能性が高い

▼「偏愛」「嗜好性」を生み出すための方法とは?
■単に自分が好きだったり得意だったりすることで、他の人にはできないこと(労力の割に他人が褒めてくれること)を突き詰めていく
■いっそ引きこもって、自分の好きなことを突き詰めてやってみる
■炎上したり議論を起こすような「Controversial(コントロバーシャル)」なことを通じて同じ偏愛を持つ仲間を見つける
■日本の「他人に迷惑をかけてはいけない呪い」を意識しすぎず、お互いさまの精神を持つ(インドでは、「あなたは他人に迷惑をかけながら生きていくのだから、あなた自身も他人の迷惑を受け入れなさい」ということわざがある)
■ネットを通じたサービスでは、評判が「レビュー」として可視化され評価につながるため、コツコツと好きなことをやり続け、その「自分だけの世界」を外に発信していく
■「ライスワーク(自分が食べるための働き)」「ライフワーク(好きなことや楽しいこと)」があることをまずは理解し、その上でライフワークを通じてお金を稼げる形に徐々につなげていくこと

▼一生続く「生きがい」を生み出すための方法とは?
■以下4つが交わる所が「生きがい」に変わる
【1】The which you love(あなたが大好きなこと)
【2】The which the world needs(世界が必要としていること)
【3】The which you can be paid for(あなたが稼げること)
【4】The which you are good at(あなたが得意なこと)

▼これからの時代を生き抜くための3つのパターンとは?
【1】「遊びが仕事の時代」であることを認識し、偏愛である好きなことだけをやっていくこと
【2】宮大工のように、中途半端ではなく圧倒的に長く続いてきたことを仕事とすること
【3】ベーシック・インカムの浸透を見越し、永遠のフリーターを楽しむこと

▼これからの時代を生き抜くための多様性を持ったチームを作る方法とは?
【1】ストレングス・ファインダー
└200万人へのインタビューの元、人の強みを34パターンに細分化し診断できるテストを行い、チームメンバーとの能力の共通項や違いを確かめる

【2】偏愛マップ
└ノートや画用紙などに、ひたすら自分の好きなものを書き出す作業を行う。例えば「漫画→ONE PIECE→チョッパー→チョッパーの好きなセリフ」など好きなものを書いていき、チームメンバーと共通点がないか確かめてみる

【3】自分の「トリセツ(取扱説明書)」を書き、チーム内で共有する
└この会社に入ろうと思った動機につながる、最も古い記憶は?
└自分が120%がんばっちゃうことや、そのタイミングは?
└これだけはダメ、いやと思うことは?

【4】お互いに背中合わせに立ち、片方の人が後ろ向きに倒れ、もう一方の人が倒れてきた人を支えることで、互いの信頼関係を確認する

▼チームをマネジメントを行う上で重要なことは?
■以下3つをしっかりと把握し、その上で揃えていくこと
【1】全員がやりたいこと
【2】世の中のためにやるべきこと
【3】個人がやりたいこと

■WHY「なぜこの仕事をやるのか?」を明確化する
└メンバー1人1人のWHYを明確化する
└メンバー全員のWHYを合わせるためには、リーダー自身が強烈な「WHY」をはじめに提示する必要がある

■お互いの心遣い、配慮や共感といった「心理的安全性」を確保すること
└あなたのマネージャーはあなたのことを「人」として見てくれているか?などを質問すること

思ったこと

無いものだらけだった「団塊世代」、生まれたときから無いものが無い状態だった「乾けない世代」の2つの世代を比較し、新しい「乾けない世代」はどんな欲望を持ち、どんな状態になると幸せを感じるのかをたくさんの事例も含めつつ分解してくれている本でした。

自分自身も今30代前半、そして「目標達成」「給料を増やす」ということに対して強い満足感を生み出せない中で、乾けない世代においては意味合いや没頭、周囲との人間関係が幸せにつながるというロジックは、とても実感できる内容でした。

今後AIが発展し、効率的にパターン化して行える仕事は徐々に価値を失っていくという時代の流れの中、歪みを感じるほどの好きという感情(偏愛)を持ち続けること、そしてそんな感情を生み出すには好きでそして得意なことを見つけ、それに対する外からの反応をしっかりと取り入れていくことが重要なんだなと思いました。

そうやって偏愛を突き詰めていくことが、最後には生きがいに変わるんでしょうね。

ありがとうございました!

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