暗号化してみんなで管理するビットコインが描く未来とは?

暗号化してみんなで管理するビットコインが描く未来とは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン
大塚雄介さん
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▼ビットコインってそもそも何?
以下のような属性を持った通貨
【1】仮想通貨:ブロックチェーンという新技術が利用される
【2】デジタル通貨:電子データで表現される
【3】暗号通貨:高度な暗号セキュリティで保護される
【4】民主的な通貨:分散型ネットワーク上で管理される

▼ビットコインの購入方法は?
■基本的に、ビットコインを扱っている取引所から購入する形となる。実際の流れは以下
【1】取引所が提供するビットコインのアプリをダウンロード
【2】本人確認書類により認証を行う
【3】アプリ内の口座に現金を入金
【4】現金をビットコインに交換
【5】ビットコインで利益が出たら現金として出金

▼ブロックチェーン技術を使ったビットコイン取引の流れは?
【1】ビットコインにおけるひとつひとつの取引は「トランザクション」と呼ばれ、トランザクションが行われると「AさんからBさんに○○ビットコイン移動」という形で記録される

【2】ビットコインにおけるトランザクションは「https://www.blockchain.com/explorer」というサイトで公開されており、世界中誰でも確認可能

【3】トランザクションはこの時点では未承認のため、10分毎に複数のトランザクションをまとめて「ブロック」にまとめる

【4】まとめられたブロックはハッシュ関数という文字列を暗号化する関数を使い、「直前のブロックのハッシュ値+今回のブロックに含まれる全取引データ文字列+任意の文字列」を組み合わせ、その最初の文字列の16~17ケタが「0」となるようなハッシュ値に変換される

【5】この0を含むハッシュ値探しはマイニングと呼ばれ、最も早くこのハッシュ値を見つけた人は12.5ビットコインが獲得できる

【6】見つかったハッシュ値をおおよそ6、7人が承認すると対象のハッシュ値を持つブロックがチェーンのような形で、すべてのブロックの最後尾に追加される。これをブロックチェーン(分散型台帳)と呼ぶ

【7】承認された新しいブロックは、中央の一つのサーバーに保管されるのではなく、P2Pという技術を用いて世界中のコンピュータ内部に保存される

【8】結果的に、ブロックチェーン上には過去から現在に至る全てのトランザクションが記録される

▼ビットコインのメリットとは?
■クレジットカードでは通常支払額の2~10%が手数料となるが、ビットコインは1%程度
■海外送金の場合、マネー・ロンダリングの防止や厳しい情報チェックなどにより銀行を通すと長い期間と高い手数料が発生するが、ビットコインは手数料が安い

▼ビットコインの取引所は何をしている?
■ビットコインを「売りたい人」と「買いたい人」を仲介しマッチングさせビットコインの移動を代わりに行う場所
■「ニューヨーク証券取引所」のようなセンターマーケットはなく、ビットコイン取引所間のネットワークを通じて、リアルタイムでビットコインの交換相場が決まる

▼ビットコインの価格変動要因は?
【1】税金や取引制限など各国の法律の変更
【2】ビットコインをやり取りするブロックチェーン技術自体が発展途上のためバグの発生や技術の進歩
【3】マウントゴックス事件(ハッカーにより取引所からのビットコイン盗難)など事件/事故の影響
【4】国自体の経済破綻など各国における財政状況の影響
【5】マイニングにおける報酬が4年に1回半分に減らされる「半減期」の影響

▼ビットコインが信用され通貨として機能するのはなぜか?
■ブロックチェーンに基づく高いセキュリティ技術により、誰も偽造できないと考えられているため
■取引記録がP2P技術に基づき相互認証されるため、特定の国や企業の思惑に左右されないため
■ビットコインの発行総量が2,100万枚と予め上限が定められているため

▼ビットコインに関わるひとは?
【1】コア・ディベロッパー:ビットコインの技術開発を行う人
【2】マイナー:マイニングを行い、かつビットコイン取引を承認する人
【3】取引所:ビットコイン移動を仲介する人
【4】事業会社:ビットコインを使ったサービスを展開する人
【5】エンドユーザー:ビットコインの売り買いを行う人

▼ビットコイン以外の仮想通貨やブロックチェーンを使ったサービスは?
■イーサリアム
└イーサという内部通貨を持ち、不動産の契約情報(AさんからBさんに不動産が移動)などをブロックチェーン技術を通じて管理するプラットフォーム。各種モジュールが用意されており、例えば株式/債権/保険等のサービスをイーサリアムのプラットフォームを通じて開発することも可能

■ファクトム
└同様にブロックチェーン技術を用いて文書管理を行うプラットフォーム

■リスク
└同様にブロックチェーン技術を用いてアプリケーション管理を行うプラットフォーム

■リップル
└同様にブロックチェーン技術を用いて即時の決済管理を行うプラットフォーム

思ったこと

ブロックチェーン(分散型台帳)と呼ばれる技術を用いることで、過去の取引記録をすべて10分おきに暗号化した上で世界中のコンピュータ内に分散して保管し、通貨として利用されるビットコインについて優しく書かれた本でした。

世間でも話題になったマウントゴックスなどの影響から、一時的に悪いイメージが先行したビットコインですが、その背後にはブロックチェーンという強固な暗号化技術がベースとなっていることがよく分かる内容でした。

もちろん、まだまだ技術的にも発展途上な上に各国の法整備が整っていないことなどから、胡散臭い事件は続く気がしますが、数十年後には銀行からATMを通じてお金をおろしたり、財布からお金を取り出す姿がもはや遠い過去になるのかなという未来を痛感させるようなものでした。

なんだか、国を始め明確な中央機関が直接的には介入せずに、世界中に分散された中で情報を管理していくブロックチェーン技術は、イーサリアムが行っているように様々な場でインターネットと同じくらい未来のメインストリームの技術となるイメージでした。うーんすごいなー

ありがとうございました!

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