文字組みから色相までデザインの基本ルールとは?

文字組みから色相までデザインの基本ルールとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
なるほどデザイン
筒井 美希さん
http://amzn.asia/1mrfKB6
▼デザインで最も重要なことは?
■「なんのためにデザインするのか?」が最も重要
└上記が確定していない場合デザインの基本となる「何をどこにどうやって置くか?」を決められない
└結果として「整列して美しい」デザインも、「単調でつまらない」デザインと思われてしまう

▼デザインを整理する上で決めておくことは?
■どんな人に伝えたいのか?
■何をメッセージ・価値として伝えたいのか?
■なぜ伝えたいのか?
■いつ、どんなタイミングで伝えたいのか?

▼例えば「朝ごはん」を伝える場合のデザインのパターンとは?
【1】はじめての料理・基本のキ(料理を始める初心者向け書籍、情報量を削り作り方に特化したシンプルな構成)
└シンプルな構成:上半分が大きくわかりやすい料理写真、下半分が作り方
└大きな文字サイズ:作る際に、本を横において読めるように大きな文字
└ポイントをハイライト:時間や火力などを強調
└手順は簡潔:手間のかからない料理であることを示すため、手順を簡略化
└クセのない書体:読みやすいようシンプルで読みやすい書体

【2】楽しい朝ごはん(料理が好きな人、アイデアに困っている人向けに新しいレパートリーを伝える楽しい構成)
└にぎやかな印象:動きのある文字や写真で楽しい印象
└最小限のテキスト:料理名と写真のみとし、細かいレシピは別ページに
└可読性よりリズム:読みづらくなるが、文字をラウンドさせリズムを付ける
└書体に遊び要素を:楽しさが伝わる遊び心のある書体

【3】ストーリーのある食卓(朝ごはんを作る「ライフスタイル」に焦点を当てた構成)
└角版写真:写真の持つ世界観に入りやすい角版写真
└説明よりストーリー:写真を小さく配置し、文章をメインに
└揃えすぎない余白:明確にそろえずに写真を配置することで、時間の流れをイメージ
└手書き風書体:リラックスした休日をイメージ
└関係ない写真も:ライフスタイルメインを意識し、料理以外の関係ない写真も配置

▼デザインを作る順序とは?
【1】図解とラフを書く:デザインしたい内容を整理しながら手書きする
└図解を書く:親子関係、並列関係などを踏まえ情報の階層構造を意識して図解を書く
└ラフを書く:手書きで、情報構造を踏まえたラフを書く

【2】方向性を決める:大まかな方向性を「表現」「構造」の両観点から決める
└表現の方向性を決める:「ランダム配置で動きを」「色は多めでカラフルに」「切り抜き写真でにぎやかに」などデザイン方向性を決める
└構造の方向性を決める:「写真は左配置に統一」「写真はランダムに散らす」など構成

【3】骨格を作る:情報の配置を明確化する骨格を作る
└タイトルとリードを左上にまとめて目立たせる
└写真を切り抜きしバランスよく配置
└コラムはページの最後に
└写真とレシビをまとめて配置しカタマリ感を出す

【4】キャラを立たせる:書体・組み・カタチ・配置などから要素に個性を持たせる
└タイトル周りを中央揃え
└和文書体を場所により変更し、抑揚を出す
└目立たせたい場所のみ字間を広げ目立たせる
└材料とレシピに罫線、番号を付与など調整

【5】足し算と引き算する:狙った印象に届かない場合は足し算を、不要な要素があった場合には引き算をする
└タイトルとサブタイトルの主従関係を付けるため、リボンのあしらいを追加
└レシピ名や番号に色を足して目立たせ、グループ感を出す
└背景に紙の質感を出し、皿の白い形を浮き立たせる
└リボン化など要素が増えたため、タイトルの欧文を削除

【6】ブラッシュアップする:全体を眺める引いた目線、細部を観察する寄りの目線の両軸からブラッシュアップ
└紙色をさらに濃く、白フチを付けメリハリ付与
└文字を加工し丸みを付ける
└タイトル下部に「●●●」を付けタイトルに止めを作る
└色や紙質を付与したため、反対に罫線を削除

▼デザインする際の考え方とは?
■ダイジ度天秤:取捨選択し、より大事なほうを強調する
【1】伝えたいことを整理
【2】どっちが大事かを選択
【3】大事なほうを強調

■スポットライト:目線が迷わず重要な場所に向かうよう、離れた場所から確認してそれでも目立つかを確認
└色の足し算引き算:必要な色を足して目立たせるか、不要な色を引いて目立たせる
└範囲に色を付ける:枠線を強めるのではなく、その範囲全体の色を強める
└サイズを上げる:他の箇所よりサイズそのものを大きくする
└余白を入れる:目立たせたい場所の周りに大きめの余白を付与する
└イレギュラーを作る:秩序、順番通り並んでいる場所があれば、斜めに倒すなどイレギュラーな状態を作る

■擬人化:声や話し方、立ち方などデザインを擬人化して人に例えて確認
└書体を音色に例えてみる:声の大きさや高低などを、文字の太さや大きさ、書体等で表現する
└行間を話し方に例えてみる:話すスピードやリズムなどを、文字の行間で表現する
└配置を人に例えてみる:主役と脇役、真面目な人と不真面目な人などを要素の配置で表現する
└あしらいを女性に例えてみる:服装や持ち物、髪型など女性のタイプでデザイン上のあしらいを表現する
└色を年代に例えてみる:淡い/明るい色は若々しさ、渋い/暗い色には年齢を重ねた風格など年代を色で表現する

■連想力:主テーマを決めたら、そこから形・色・匂い・手触りを連想していく
└リゾートに着ていくワンピース:海/波/ヤシの木/トロピカル/リラックス/のんびり
└小物や洋服などのフリマ:雑貨/たくさん/空/芝生/安い
└東南アジアで使われるローカル石鹸:伝統/民族衣装/柄/天然
└自分で作る野菜スムージー:新鮮/色とりどりの野菜/カラフル/かわいい
└音楽と映像フェス:ガチャガチャ/ネオン/ライト/ダンス/人工的/光
└電気を消して月明かりを楽しむキャンペーンポスター:静か/ろうそくの光/アットホーム/リラックス/のんびり

■翻訳機:「言語」を主軸にデザインするか、「イメージ」を主軸にデザインするかを決める
【1】言語・文章などの文字による表現

・メリット
└表現の統一が容易
└理解する相手の個人差が比較的少ない
└物事を深く細かく説明

・デメリット
└同じ言語を理解できる必要がある
└伝わるまでに時間がかかる
└言語だけだと見た目が窮屈になる

【2】写真・図版などのビジュアルによる表現
・メリット
└伝達スピードが早い
└異なる言語の人にも伝わる
└非言語でしか伝えられない内容がある

・デメリット
└色や媒体の制約を受ける
└伝わる情報が曖昧化する
└受け取り方の個人差が大きい

■虫めがね:大枠のデザインが決まった後、詳細を見ていく
【1】視覚の解像度を上げる:色や形に対して、細部までを見る
【2】神は細部に宿る:細部を洗練されることにより、全体の美しさを担保する
【3】見た目で考える:人間の目の錯覚や感じ方のずれを考慮し、見たままで考える

■愛:「内容」への愛と、「届ける相手」への愛を持つこと
└「内容」への愛:デザイナー自身がやりたいことではなく、「内容」を理解し表現を取捨選択すること
└「届ける相手」への愛:どんな人に、何を、どんな気分で伝えるかを明確化すること

▼文字組みを分解すると?
【1】余白:紙面の天地左右に作る余白をどうするか?
└地より天のアキを広く持つ、雑誌はアキを狭くするのが一般的

【2】柱:内容を端的に表し、統一で入れる一言をどうするか?

【3】組方向:縦・横など文字の方向をどうするか?
└横組みにするとカジュアルな印象を与える

【4】ノンブル:ページ数をカウントする数字をどうするか?
└基本はシンプルだが、あえて個性を出すこともある

【5】行長:行の長さをどうするか?
└13~15文字が最短、40~50文字が最長と言われ、長くすると重厚感、短くするとアップテンポな印象を与える

【6】行間:行と行の間隔をどうするか?
└文字サイズの50~75%程度と言われ、広いと穏やかなリズム、狭いとまとまり感を与える
└漢字とひらがなで文字サイズが異なることが一般的だが、状況によりひらがなの文字サイズのみ大きくし、漢字・ひらがなを同一の文字サイズとする場合がある
└強調したい文字のみ大きくし、緩急を付ける場合がある

【7】字間:文字と文字の間隔をどうするか?
└本文組の場合ベタ(=字間ゼロ)が基本だが、書体によってはツメたりアケたりして印象を変える
└字間を均一にすると、整った美しい印象を与える
└意図的に字間を空けると、他とは違う特別な意味合いを与える

【8】文字サイズ:文字の大きさをどうするか?
└一般的には10~13Qが基本だが、子供向け・高齢者向けの場合は大きくする

【9】ウエイト:文字の太さをどうするか?
└小さい文字の場合太く/細くしすぎると読みづらくなるため通常に、大きい文字に関しては表現方法により変更
└特定箇所のみを太くすることにより強調

【10】文字の種類:「カタカナ」「ひらがな」「漢字」のうちどれを使うか?
└ひらがなは柔らかく優しい印象を、カタカナは現代的でシャープな印象を、漢字は重たくて真面目な印象を与える

【11】文字フォント:骨格となる線、「はね」や「はらい」などのエレメントを含め文字フォントをどうするか?
■日本語の場合
└明朝体のように「はね/はらい」があると、落ち着いた信頼感、日本的な印象を与える
└ゴシック体のように骨格となる線がほぼ同じ太さだと、力強さやモダン、無骨な印象を与える
└丸ゴシック体のように角が丸まった書体だと、柔らかく優しい、子供っぽい、かわいいといった印象を与える
└楷書体のように一角一角筆を話して書いた書体だと、伝統や歴史、正式な印象を与える
└装飾書体のように、骨格やエレメント箇所の太さや長さなどを調整した書体の場合、ロゴなどに使われる

■英語の場合
└セリフ体のように、骨格の端々に装飾を加えた書体だと、伝統・価値観・品格などの印象を与える
└サンセリフ体のように、装飾的な要素がない書体だと、力強さ・モダンな印象を与える
└スクリプト体のように、手書きの要素を残した続け文字だと、高級感・フォーマルな印象を与える
└スラブセリフ体のように、骨格の端々が四角く統一された文字だと、力強く際立つ印象を与える
└ラウンテッド体のように、エレメントに丸みがある文字だと、柔らかい・優しい・かわいらしいという印象を与える
└デコラティブ体のように、骨格やエレメントに装飾を施した書体だと、目を引きロゴなどに使われる

【12】約物:カッコや記号、感嘆符などをどうするか?
└あえてサイズ間を変えることにより、デザインの一つとして利用

▼タイトルをデザインする場合のポイントは?
■真っ先に目がいく場所におく
■一番級数を大きくすることが多い
■文字量は少なめで簡潔な形とする
■書体は他と差別化する

▼リード文をデザインする場合のポイントは?
■場所はタイトルの後、本文の前におくことが多い
■本文よりはやや大きめか同じ級数
■文字量はタイトルより多く、本文より少ない
■行の終わりごとに改行を行う

▼本文をデザインする場合のポイントは?
■まとまった文字量がある
■改行を入れない箱組が基本
■読みやすさを重視し極端な個性を入れない
■文字サイズは12~16Q程度が多い
■文の始まりを大きく、エンドマークを付けるなどして始まりと終わりを決める

▼データ・キャプションをデザインする場合のポイントは?
■ページの下、商品の下など目立たない場所に配置
■級数はページの中で一番小さく
■文字が小さくても視認性の高いゴシック体が多い
■字間や行間を狭くして占める面積をコンパクトに

▼見出し・キーワードをデザインする場合のポイントは?
■級数は大きめとし、本文以上/タイトル以下が多い
■文字はできるだけ短く、不要な文言を削減
■カッコの利用など記号を用いることが多い
■数字/アイコンを先頭に置くなども多い

▼あしらい/装飾文字をデザインする場合のポイントは?
■他と異なる書体を用いる
■スクリプト書体やディスプレイ書体を用いることも多い
■傾ける、字間を空けるなど他ではやらない表現を用いる
■可読性よりもデザイン性を優先

▼色を表す際の3つの基準は?
■色相:どんな色合いか?
└「赤」「黄」「緑」「青」などの色味のこと
■彩度:どのくらい鮮やかか?
└「黄」「橙」など混じりけがなく鮮やかな色を高彩度/純色、白/黒/グレーなど色味が少ない色を低彩度/無彩色と呼ぶ
■明度:どのくらい明るい?
└「白を100/明度が高い」「黒を0/明度が低い」とし、色の明るさのこと

▼トーンとは?
■「明度」×「彩度」の組み合わせで色の調子を表現したもの
■「明るい青」「淡い青」「地味な青」などの調整が可能

▼映像の色を表す、光の三原色とは?
■赤(R)/緑(G)/青(B)を光の三原色と呼ぶ
■三原色を全て重ねると最も明るい色=白となる
■三原色の光をなくすと、最も暗い色=黒となる

▼出版物の色を表す、色の三原色とは?
■シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)を色の三原色と呼ぶ
■三原色を混ぜるほど暗い色=黒に近づく
■実際の印刷物では、この三原色に黒を混ぜた「CMYK」として利用

▼色を決めていく際のステップは?
【1】色味となる色相を決める(「赤」or「青」)
【2】明るさとなる明度を決める(「紺」or「青」or「水」)
【3】鮮やかさとなる彩度を決める(「黄」or「橙」or「茶」)
【4】色の足し引きをして色全体を最終調整する

▼配色の決め方は?
■なじみ/統一感のある配色にするには?:色相/明度/トーンなど何か一つを合わせる
【1】ドミナント・カラー:色相を同一か少し変えただけの配色。それぞれの色の持つイメージをストレートに表現
【2】トーン・オン・トーン:色相の数を絞り、明度に多少差を付けた配色。基本の色味はそのままのため統一感を持ちつつ、リズムを生み出す表現
【3】ドミナント・トーン:トーン(明度×彩度)を統一した配色。色相は異なるがまとまり感を持つ表現

■ぱきっと引き締めたいときは?:正反対の色を少しだけ使う
【1】アクセントカラー:ベースカラーを7割、アソートカラーを2割、ベースと正反対の色を1割程度入れる
【2】セパレーション:色と色の間に、ほんの少し別の色を入れることで、元の配色を引き立てる。別の色(セパレーションカラー)に関しては、黒/白/灰色などの無彩色が中心

■繊細なニュアンスを出すには?:わずかな色の差で繊細さを持たせる
【1】カマイユ:色相は同一し、トーンのみわずかに変える形
【2】フォカマイユ:カマイユよりは、その幅をもう少し大きくした形

■色数が多くてもまとまりを出すには?:色相における赤み/青みの割合を揃える
【1】ウォームシェード:複数の色を使う場合でも、全体として赤みを強めた色とすることで暖かみを強める
【2】クールシェード:複数の色を使う場合でも、全体として青みを強めた色とすることで冷たさを強める

■統一感を出しつつ単調にしないためには?段々と少しずつ色を変える
【1】グラデーション:色相/明度/彩度のいづれかにて段々と色を変えることで結果的に両端の色に差が付き、統一感がありつつバランスが取れる
└グラデーションは、オーロラや夕焼けなど自然界の色に近いため、人がなじみやすいというメリットもある

■自然で落ち着く配色にするには?:自然界の色に近づける
【1】ナチュラルハーモニー:明度と彩度のバランスを整え、黄色に近い色を明るく、青紫に近い色を暗くする
└光の当たる木々では、光の当たった場所は黄色がかって見え、逆に暗い場所は青みがかって見えることに合わせる

■人工的で斬新な配色にするには?:自然界の色から遠ざける
【1】コンプレックスハーモニー:黄色に近い色は暗く、青紫に近い色は明るくする
└自然界の色から遠ざけることにより、人工的で新鮮さ、新しさを生み出す

▼「機能」として色を使う方法は?
■例えば路線図に色が無ければ見づらいなどの状況で色を取り入れる
└色で差をつける:強調したい所にラインマーカーで色を付ける
└色で見やすくする:明度を上げることで、白黒写真などを見やすくする
└色で注目させる:カレンダーの祝日に、目立ちにくい寒色系に対して、目立つ暖色系を使う
└色を記号として認識させる:トイレのマークで「男=青」「女=赤」で使い続けると、記号として認識される
└色でグループに分ける:店内マップ等で、店舗カテゴリ毎に近い色を使うことでカテゴライズするなど
└色で階層を分ける:地図などで、同じ赤でも重要度の高い箇所は強い色を、重要度の低い箇所は弱い色を使用する

▼「五感」として色を使う方法は?
例えばコンビニの店内で自社の商品をひと目で認識させるため色を取り入れる

■「視覚」に訴える色
【1】色で手前に見せる:暖色系は手前に、寒色系は奥に見える性質を利用する:例えば小学生の持ち物には前に見える暖色系を、広く見せたい部屋では寒色系を使う
【2】色でふくらみを表現する:高明度(白)はふくらみ、低明度(黒)は縮んで見える形を利用する:例えば暗い色の服を着ることで痩せて見える形に

■「味覚」に訴える色(自然界の食材の色を利用)
【1】「甘い=ピンク」
【2】「酸っぱい=黄色」
【3】「辛い=赤」
【4】「苦い=黒」
【5】「青白い=塩辛い」

■「嗅覚」に訴える色
【1】「無香料=白」
【2】「フローラル=ピンク」
【3】「スパイシー=オレンジ」
【4】「柑橘系=黄緑」

■「聴覚」に訴える色
【1】派手な/興奮/にぎやか=ピンク/黄色
【2】地味な/落ち着く/静か=深緑/紺
【3】色数が多い=にぎやかな印象
【4】色の数が少ない=静かな印象

■「触覚」に訴える色
【1】暖かい=赤/黄/橙(炎や太陽を連想させるため)
【2】冷たい=青(川や湖を連想させるため)
【3】重い=黒(明度が低い色)
【4】軽い=白(明度が高い色)

■「記憶」に訴える色
【1】クリスマス=赤/緑
【2】ウェディング=桃/白
【3】ハロウィン=橙/黒

▼それぞれの色が持つイメージとは?
■赤=情熱/強さ/活動的/興奮/怒り/刺激/生命力(りんご/炎)
■桃=可愛らしい/安らぎ/優しい/ロマンティック/若さ/甘さ/柔らかさ(薔薇/桜)
■橙=活発/暖かさ/健康/温もり/フレッシュ/にぎやか(ミカン/太陽/人参)
■黄=活動的/軽快/エネルギー/希望/明るさ/月(バナナ/レモン/ひまわり)
■緑=自然/新鮮/さわやか/健康/安全/平和(森林/山/植物)
■青=クリア/爽やか/清潔/落ち着き/静寂(水/グラス/空)
■紫=優雅/上品/神秘/伝統/知性(ラベンダー/教会/夕焼け)
■茶=ぬくもり/安定/素朴/質素(木/パン/土)
■黒=重厚感/力強さ/厳粛/高級(夜/影)
■灰=中立/協調性/洗練/シャープ/落ち着き(雲/石/アスファルト)
■白=クリーン/清楚/清潔/純粋/シンプル(雪/うさぎ/貝)

▼写真を選ぶ時には?
■「主役に集中」パターン
【1】点構図=全体としてシンプルな空間の一点に被写体が配置された構図。被写体に注目させ、同時に空間の広さを感じさせる
【2】日の丸構図=画面の中央付近に主題が配置された構図。単調になりやすいという欠点もあるが、伝えたいものをはっきりと感じさせる
【3】フレーム構図=窓から/木々の間から/トンネルからなど、四方を囲まれた中から奥を移す構図。メインの被写体に対し強い印象を感じさせる

■「シンプルライン」パターン
【1】シンメトリー=上下/左右で対象になっている構図。シンプルで整理された印象、かつ非日常の美しさを感じさせる
【2】二分割構図=画面を上下左右で2分割した構図。水平線や地平線などを利用したものが多く、シンプルで見やすさを感じさせる
【3】三分割構図=画面の縦を3分割、横を3分割し、全体を大きく9箇所に分けてバランスよく配置する構図。整理された中にもバリエーションを感じさせる

■「図形」パターン
【1】曲線構図=川や地形などの自然物、建物など人工的な造形物から、丸みや曲線のある被写体を取り入れた構図。動きを出したり、柔らかさを感じさせる
【2】放射線構図=放射線状に四方に広がる被写体を取り入れた構図。放射線が上向きのときは雄大で開放的、下向きのときは神秘的でドラマチックさを感じさせる
【3】三角形構図=真上に頂点をおき末広がる三角形のラインに合わせて構成した構図。建物や風景が末広がりでリアルに描写され、ダイナミックな印象を感じさせる

▼「感じる写真」か「読む写真」か?
■「感じる写真」=夕焼けや星空の下で観光地を撮影するなど
【1】絵を味わうための写真
【2】被写体を正確に移すよりも、雰囲気を優先
【3】ブレやボケなどで抜けを作る

■「読む写真」=晴れ渡った青空の下で観光地を撮影するなど
【1】被写体を説明するための写真
【2】被写体そのものを正確にとらえている
【3】ボケ/ブレ/色かぶりなどはノイズとして削除

▼2枚の写真からストーリーを表現するには?
■2枚の写真の対比を明確化する

【1】「電話する女性×電話する男性」=カップルが連絡を取り合っているというストーリー
【2】「働く女性×家族で談笑する女性」=女性が働いているオンの日と、家族でくつろいでいるオフの日というストーリー
【3】「大人×子ども」=大人になり成長した今と、子どもの頃の過去というストーリー

▼3枚以上の写真からストーリーを表現するには?
■主役と表現したい内容を明確化する

【1】「指輪の写真×指輪を作る工具×指輪を作っている所」=主役を指輪とし、質の高い指輪が徐々に作られていくというストーリー
【2】「指輪を作っている職人×使用する工具×完成した指輪を持ち笑いかける職人」=主役を指輪とし、有名な指輪職人を紹介していくというストーリー
【3】「工房内に置かれる雑多な工具×工房内で作業する職人×出来上がった指輪」=主役を工房とし、指輪を作れる工房というストーリー

▼写真の配置場所を決めるには?
【1】背景としてページ全体に配置=その写真内の世界に入り込んだような印象を与える
【2】余白を取ってページ内の一部に配置=距離を保って、冷静に写真を観察できる
【3】3:2/4:3など一般的な比率で配置=クセや意図が少なく、写真も文章も素直に受け取れる
【4】一般的な比率ではなく縦長/横長での配置=写真や被写体に関して、明確な意図を与えることができる
【5】もの/風景より人物を主役に配置=人(撮影者/著名人/話題の人)などが主役であることを明確にできる
【6】人物よりもの/風景を主役に配置=もの/風景(撮影者/著名人/話題の人)などが主役であることを明確にできる

▼グラフを作る時のポイントは?
【1】グラフを通じて伝えたいメッセージを決める
└来店のピークを明らかにする
└ランチ時間帯の注文メニューを明らかにする
└ディナータイムの売上を明らかにする

【2】グラフを通じて比較したい内容を決める
└割合を比較したい=円グラフ
└大小を比較したい=横棒グラフ
└時系列の増減を比較したい=縦棒グラフ
└分布状態を比較したい=折れ線グラフ

▼グラフを伝わりやすくする工夫は?
■一部分を強調する
【1】グラフ内の濃淡を分けて強調
【2】色ごとにグループにわけて強調

■ノイズを減らす
【1】「その他」にまとめてノイズ減
【2】「文字を削除」してノイズ減

■直感的にする
【1】マイナス値は赤&下向き
【2】未来は「薄い色」か「破線」
【3】円グラフは12時スタート

思ったこと

デザインを判断する際の基準、例えば「文字組やフォントが持つイメージは今回のお客さんに合っているか?」「使われている色相や彩度/明度が持つイメージは今回のコンセプトに沿っているか?」「一般的な文字組みや写真配置となっているか?なっていない場合その意図は何か?」など、1つのデザインを部品に因数分解した上で、そのデザインを判断するための客観的基準を与えてくれる本でした。

例えば「太陽=赤やオレンジ=暖かさ」といった形のように、デザインって基本的には自然に存在するものが持つイメージを踏襲して作られていくのだということを実感しました。自然の中で慣れ親しんだものに人は基本的には愛着を覚え、逆に自然にあまり存在しない色を使うと人工的かつ奇抜な新規さを印象として与えるんだなと感じました。

こないだ読んだ本で、経済システムは大本をたどると自然が形づくっているシステムを踏襲しているみたいなことが書かれていたけれど、経済も、デザインも、本質的には人が生み出したものじゃなく、自然が生み出しているものを真似しているのかもと思うと、なんだか、人ってそんなもんなんだなとなんかふわっとした気分にもさせてくれます。

自分は絵を描くことも、デザインをすることも一切できません。そのため、デザインやクリエイティブが良いか悪いか判断しないといけない時に、どうしても好き/嫌い以外の要素で判断することが多くなってしまうことが多かった中で、その客観的な判断基準をもらえたような気がしました。とはいえ、学んだところで実際に絵を描けるようにはなんないけれど。。

ありがとうございました!

関連する記事