写真を通して共感を生み出すInstagramマーケティングとは?
- 2018.11.12
- WEBマーケティング

- 1. 本のまとめ
- 1.1. ▼読んだ本は?
- 1.2. ▼SNSってどれが一番大きい?
- 1.3. ▼Instagramでできることって?
- 1.4. ▼検索サービスとしてのInstagramって?
- 1.5. ▼ハッシュタグの種類は?
- 1.6. ▼Instagramでマーケティングを行う時の3つのターゲット層は?
- 1.7. ▼Instagramでマーケティングを考える時のフレームワークは?
- 1.8. ▼Instagramでマーケティングをする方法は?
- 1.9. ▼業界別のInstagram利用のポイントは?
- 1.10. ▼投稿する時に注意したほうがよいのは?
- 1.11. ▼インフルエンサーのタイプは?
- 1.12. ▼インフルエンサーを選ぶ時に大事なのは?
- 1.13. ▼投稿キャンペーンって何?
- 1.14. ▼応募キャンペーンの規約の書き方は?
- 1.15. ▼Instagramの広告って?
- 1.16. ▼Instagram広告を改善していくには?
- 1.17. ▼ショッピング機能を利用できるまでの流れは?
- 2. 思ったこと
本のまとめ
▼読んだ本は?
■ 甲斐 優理子 (著)
▼SNSってどれが一番大きい?
└2018年6月時点で、月間アクティブユーザー数は世界で約10億人
└2017年9月時点で、日本国内でも約2,000万人
■Twitter
└2017年10月時点で、月間アクティブユーザー数は世界で約3億3,000万人
└2017年10月時点で、日本国内でも約4,500万人
■Twitter
└2017年9月時点で、月間アクティブユーザー数は世界で約20億人
└2017年9月時点で、日本国内でも約2,800万人
▼Instagramでできることって?
└写真や動画を投稿したり、流れてくる投稿に「いいね」「コメント」ができる
└潜在層/顕在層の獲得や新規フォロワーの獲得に使うと良い
■ストーリーズ
└複数の写真や動画をひとつにまとめて、スライドショー形式で投稿できる。24時間で消える
└既存顧客やコアなファンに向けて、期間限定セールやイベント告知に使うといい
■IGTV
└タイムラインでの動画は1分間以内だけれど、IGTVでは10分間(一部ユーザーのみ60分)まで動画投稿ができる
■Instagramダイレクト
└LINEのように非公開のメッセージを投稿しあえる
└企業向けアカウントの「ビジネスプロフィール」に変えると、フォローしていないユーザーからのメッセージも通知される
■クイック返信
└企業向けアカウントの「ビジネスプロフィール」のときだけ使える
└よく利用する回答など、定型文を登録しておける
■ショッピング
└投稿した写真にタグ付けすることで、自社ECサイトの商品の情報と関連づけて、ユーザーがECサイトに移動して購入できる
■カルーセル
└10枚までの写真や動画をまとめて投稿できる
└商品の詳細な情報や、パッケージの写真とかを含めて掲載したい時に使う
■インサイト
└企業向けアカウントの「ビジネスプロフィール」のときだけ使える
└投稿ごとのリーチ、プロフィールの閲覧数とかを確認できる
└ハッシュタグからやホーム画面からなど、インプレッションまでの経路もわかる
▼検索サービスとしてのInstagramって?
└ユーザーを対象として検索する
■タグ
└投稿記事に付いている、ハッシュタグを検索する
■スポット
└投稿記事に紐づく地名/ランドマーク名など、スポット名で検索する
▼ハッシュタグの種類は?
└店舗のある地名や駅名、取り扱っている「#商品名」や「#ブランド名」
【2】ユーザー同士を結びつけ、つながりを作るタグ
└多くは自然発生的にうまれる
└「#今日のコーデ」「#◯◯好きな人とつながりたい」「#◯◯部」など
【3】参加中のイベントやキャンペーンを示すタグ
└「#フェス名」「#キャンペーン名など」
【4】ひとり言や感想を表すタグ
└「#楽しかった」「#うれしかった」など
▼Instagramでマーケティングを行う時の3つのターゲット層は?
└まだ自社や商品を知らない人たち
【2】顕在層
└商品に関心をもって検討中の人たち
【3】既存顧客
└すでに自社の商品を買ったり利用したことがある人
▼Instagramでマーケティングを考える時のフレームワークは?
└SNS時代の生活者の行動をフレームワークにしたもの
【1】S(Sympathize):共感する
【2】I(Identify):確認する
【3】P(Participate):参加する
【4】S(Share&Spread):共有&拡散する
▼Instagramでマーケティングをする方法は?
【2】インフルエンサー連携
【3】投稿キャンペーンの実施
【4】Instagram広告
▼業界別のInstagram利用のポイントは?
└写真のぱっと見の印象だけで、商品の魅力をつたえることが大事
└「あこがれの人が着ている」「これが流行り始めている」などトレンド感を伝えることが大事
└インフルエンサーに最初に着てもらい、拡散してもらうことが必要
■スキンケア/コスメ業界
└透明感やツヤ感をアピールする商品そのものの写真
└キャプションで製品の特徴や効能を紹介する
└モデルも使って使用前/使用後の顔の写真を投稿してもらう
■食品/飲料業界
└写真からぱっと見で食べてみたい、飲んでみたいと思ってもらうことが大事
└「製品や産地のこだわり」「カロリーの低さや栄養素とかの健康」などからアピール
└テーブル全体をコーディネートしたりするのも良い
└キャプションでレシピを紹介するとかもあり
■インテリア業界
└部屋全体のコーディネートを含む「ライフスタイル」としての提案が大事
└部屋や全体のようすから、住む人の価値観を感じさせる写真が良い
■観光業界
└自社だけじゃなく、観光地全体の魅力アピールが大事
└ここでしか撮れない1枚として、めずらしい風景や建物の紹介が良い
■飲食店業界
└「#渋谷カフェ」など地名と業種を組み合わせたハッシュタグを使って露出させると良い
└最寄り駅の名前や地名、市町村名が使われる
▼投稿する時に注意したほうがよいのは?
└メインの被写体を真ん中において、周りをシンメトリーにする「中央一点構図」
└写真を縦横に3等分した時に、線がまじわる4つの点のうち、2点以上にメインの被写体が重なる「3分割法」
【2】Snapspeedアプリで加工する
└Instagramアプリのフィルターは効果が強すぎたり、他の人の写真と似てしまうので、Snapspeed使うといい
【3】タイミングを意識する
└深夜の就寝前の時間帯がいちばんよい
└でももちろん、ランチ情報なら昼前、育児情報なら保育園に送り出した後の、9時過ぎ頃が良いなど内容次第
▼インフルエンサーのタイプは?
└30万人以上のフォロワー
└テレビや雑誌などでもよく目にする人
└コアではないファンも一定層いる
【2】パワーインフルエンサー
└5万人以上のフォロワー
└売出し中のタレントやモデル、文化人とか
└コアなファンを多数抱えている
【3】マイクロインフルエンサー
└5,000人以上のフォロワー
└Instagram発でファンを増やしてきた一般人
└ニッチなジャンルで活動する有名人
▼インフルエンサーを選ぶ時に大事なのは?
■「いいね数÷フォロワー数」で割った時の、平均いいね率が3%あればまあまあ、7%以上ならかなりいい
■企業から依頼されているPR投稿の比率が40%を超えてる場合は、宣伝が多すぎる
■「リーチ数÷フォロワー数」で割った時の、平均リーチ率が高い
■投稿するときには「#PR」のハッシュタグをつけてもらう
▼投稿キャンペーンって何?
【2】参加者に「撮りたい!」「見せたい!」と思ってもらえる内容が大事
【3】鉄板といえるのが「ペット」か「子ども」と絡めたキャンペーン
【4】あとは、観光地を訪れた人に投稿してもらう、とかもよくある
【5】主催者指定のハッシュタグが付いた投稿を、応募作品としてあつかう
【6】ハッシュタグはこれまでに使われていなくて、かつ短いものがいい
【7】最初は、インフルエンサーに応募作品の投稿と告知施策をお願いする
【8】いくつかの作品が投稿されると、様子見していたユーザーも参加してくれることが多い
【9】続けて「サイト、イベント、メールマガジン」などあらゆる手段を全部使って拡散
【10】広告を使わなかった場合は、200~300件の投稿があれば十分
【11】キャンペーン期間は、短くても1ヶ月くらいが必要
【12】応募者には商品やギフト券をあげるなど、投稿キャンペーンに参加してくれた人への特典を決める
【13】特典は「事務局による審査パターン」と「ランダムに抽選して提供するパターン」がある
【14】抽選のときは、応募作品の投稿数が増えるほど、特典の当選者も増える形にするといい
【15】投稿キャンペーン管理には「OWNLY」「Tagplus」など外部管理ツールを使うのもおすすめ
▼応募キャンペーンの規約の書き方は?
■でもなんでもかんでも利用ではなく、SNSだけで利用するなど、利用範囲を限定してユーザーに安心してもらう
■応募規約はInstagramの「プロモーションガイドライン」に沿っていることが大事
■「本キャンペーンはInstagramが関わるものではない」の1文が必要
■「日本在住者が対象であること」の1文が必要
▼Instagramの広告って?
■それ以外は、普通の投稿と一緒
■Facebookの「広告マネージャ」を使って広告を作れる
■自社のFacebookページが必要
■地域や年齢、性別、興味関心、交際状況などで配信オーディエンスをターゲティングできる
■「◯◯フェア」「新発売」など写真内の文字の比率が大きいと、リーチが減ったり、広告として配信されなくなる
▼Instagram広告を改善していくには?
└配信ターゲットの設定を変えてみる
■トラフィック増が目的の場合
└アクション(タップ)を促すよう、クリエイティブを変えてみる
■そしてとにかく、改善のためにABテストを繰り返すことが大事
▼ショッピング機能を利用できるまでの流れは?
【2】Instagramアカウントをビジネスプロフィールに変える
【3】FacebookページとInstagramアカウントを関連づける
【4】「Facebookピクセル」をECサイト側にインストールする
【5】インストールは、所定のタグをECサイト内のソースコードに加えることで行える
【6】結果、商品の在庫状況や価格などを、Facebookページが自動で収集できるようになる
【7】上記まで完了したら、Instagramの審査をまつ
【8】審査には数日~10日程度かかるときもある
思ったこと
世界でも日本でも、FacebookやTwitterを超えるスピード感で成長を遂げるSNSプラットフォーム「Instagram」について、通常の投稿やストーリーズなどの使い方から、またハッシュタグを利用した応募キャンペーンの開催方法まで、どうやってInstagramをマーケティング観点で使ったら良いかが、つぶさに記載されている本でした。
「画像と動画」という特徴的な投稿のタイプをもっているInstagramでは、ファッションやコスメ、観光など相性のいい業界があって、その業界ごとにどんな戦略をとっていくかも、めちゃ重要なんだなと思いました。
そして、これはSNS全般にいえることだけれども、企業手動の勝手なプロモーションがまったく受けず、大事なのはユーザーに共感してもらって「あ、これシェアしたいな」と思ってもらえなければ、そもそも拡散もされず、なんの役にも立たず終わるんだなと思うと、金かければいいというわけでもなく、難しい領域すね。
しかし、マーケティングはやっぱり今後よりいっそう「共感性のつよさ」と「実行施策の結果を冷静にデータ化して改善できる」の2点という、一見相反するような力をもった人が強い力を発揮していくんでしょうね。
ありがとうございました!
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