儲けだけでなく社会への価値を同時に生み出すCSVとは?

儲けだけでなく社会への価値を同時に生み出すCSVとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 by マイケル・E・ポーターさん
http://amzn.asia/jfZdbtl
▼CSV(共通価値の想像/Creating shared value)とは?
■社会のニーズや問題に取り組むことで社会的価値を想像し、結果として企業の経済価値が創出されるという社会・企業の共通の価値を生み出そうとするアプローチ
■企業本来の目的は単なる利益ではなく、共通価値を生み出すことにある
■例えばフェアトレードのように同じ作物に高いお金を払うのではなく、作物の育成技術を改善することにより、結果的に途上国のサプライヤーを含めて売上と利益のパイを大きくするなど
■いかなる企業も社会からの支援がなければ発展できないという基本を重視した考え

▼CSVが生まれた背景は?
■企業は地域社会の犠牲の元に反映しているという認識だったため
■経済効率と社会進歩はトレードオフという価値観だったため
■CSR(企業の社会的責任)という言葉のように、企業は社会課題を責任と捉え、また後回しと考えていたため
■資本主義においては、企業は雇用の創出や税金の支払いにより社会に役立てば良いと考えていたため

▼CSVを生み出す方法は?
【1】自分たちの製品と周りの市場を見直してみること
【2】バリューチェーン(物流や配送など)における生産性・効率性を見直してみること
【3】企業が拠点を置く地域のクラスター(周囲のインフラ提供企業やサプライヤーなど)を支援すること

▼クラスターって具体的にはどんなもの?
■ビジネスにおいて自己完結する企業は存在せず、成功に関してはその支援企業やインフラに左右される
■具体的には「関連企業・サプライヤー・サービスプロバイダー・ロジスティックス・教育機関」などで、これらを「クラスター」と呼ぶ
■例えばシリコンバレーのIT、ケニアの切り花、インドのスーラトのダイヤモンド加工など
■クラスター形成のカギは価格の透明性、労働者への適切な支払いなどオープンで透明な市場が存在すること

▼CSVを実践している企業は?
■食品メーカー:消費を刺激するために味や量を重視していたが、「体によい栄養」という基本ニーズに立ち返る
■インテルとIBM:デジタル技術を利用して、電力消費を節約する方法を提案する
■M-PESA:ケニアの格安携帯電話会社としてモバイル・バンキング・サービスを提供し、貧しい人たちもお金を預けられるサービスを展開し、結果3年間で1,000万人の顧客獲得
■ウォルマート:商品の過剰包装をやめ、かつトラックの配送ルート見直しにより総計1億マイル短縮した結果、2億ドルのコスト削減
■コカ・コーラ:2004年の水準から水の使用量を9%削減
■ネスレ:世界各地の高品質なコーヒー豆の粉末をカプセルに入れて簡単に飲めるネスプレッソ製品において、アフリカや中南米の貧しい農家に対して、農法アドバイス・銀行融資保証・必要資源の確保を行い品質の担保とコーヒー豆の安定供給を実現

▼自分たちが共通価値を生み出せているかを知るには?
■以下の質問を自分自身に投げかけてみる
【1】製品デザインを工夫することで、社会的な便益を実現できないか?
【2】製品を通じて地域社会に貢献できているか?
【3】各プロセスやロジスティクスは、エネルギーや水を効率的に利用できているか?
【4】地域社会に良い結果をもたらすために、新しい工場を建設できないか?
【5】クラスターに不備はないか?その結果、イノベーション・効率・スピードにどんな影響があるか?
【6】地域社会を事業拠点としてどのように強化すべきか?
【7】地域社会に最も恩恵をもたらすのはどの拠点か?

思ったこと

企業は単体で存在できるのではなく、地域社会の反映の結果として利益を生み出すことができるという大前提に立ち返って企業の存在理由を書いています。

具体的には、企業は単なる金儲けをするのではなく、社会にとっても価値を生み出し、企業にとっても価値となる共通の価値(CSV=Creating shared value=企業の共通価値)を生み出すことと定義しています。

社会に対してというときれいごとだけに聞こえたりもするけれど、この場合社会が潤ってかつ企業が儲かるところを探るという方法なので、お互いがWin-Winの価値を探すという考え方です。

確かに、冷静に考えればおっしゃる通りだけれど、やっぱり自分自身も働いていると瞬間瞬間の儲けや、儲けることにより自分に与えられる評価がちらつくことも多いです。でも、やっぱり人が1人では存在できないように企業も1社では存在できなくて、周りと一緒になって動くことにより最終的に利益っていう見返りに返ってくるんだろうなと。だからこそ、お互いがハッピーになる方法を探ろうという価値観、いいなーと思いました。

ありがとうございました!

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