ブロックチェーンやAIが生み出す新しい社会と経済とは?

ブロックチェーンやAIが生み出す新しい社会と経済とは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
■お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
■佐藤航陽さん
http://amzn.asia/dTcylVG
▼人生の悩みを集約すると?
【1】人間関係
【2】健康
【3】お金

※ この3つの中で、「お金」に関しては今後国ではなく民間からさまざまな経済システムが生まれていくことにより、「お金」ではなくその背後にある「価値」に悩みが移行していく

▼人の欲求にはどんなものがある?
【1】本能的欲求:衣食住、異性、家族への愛情など人が持つ根源的欲求
【2】金銭欲求:お金を稼ぎたいという欲求
【3】承認欲求:社会で存在を認められたいという欲求

この3つの中で「金銭欲求」を満たさずに経済システムを作る場合、「ゲーミフィケーション」によりゲームを通して刺激を与えるなど別の工夫が必要

▼価値経済とは?
■お金は価値の一つとして存在し、価値をやり取りするための仲介として存在しているだけ
■ベーシックインカム等が普及していくと、お金自体の価値がコモディティ化し目減りしていくため、本質的な価値を提供する人が重要となる
■最も大きな価値は今後「社会全体をよくしたい」というより高次元な欲求を満たしてくれる人や企業に集中していく■人の内面的な価値(例えば共感、熱狂、信頼、好意、感謝)を満たすサービスを提供できるかどうかが今後重要になってくる。つまり「役に立つこと」ではなく「楽しく、共感できること」をいかに作っていけるか?が重要
■そのためには「あなたが1日中やっていても苦痛を感じないことは何か?」を徹底的に考えるべき
▼お金×ITであるFinTechの種類は?
【1】FinTech1.0
└スマートフォンやビッグデータなどIT技術を用いることで、既存の金融の枠組みを効率化したり無駄を省いたりすること。例えばAIを活用して投資最適化を行うAIアドバイザー、スマートフォン端末による決済など

【2】FinTech2.0
└既存とは全く異なる概念で金融を行うこと。例えば、仮想通貨であるビットコインやブロックチェーンなど

▼FinTechの一つビットコインとは何?
■通貨取引を、ハッシュ関数に基づいて暗号化文字列化して記録していく、ブロックチェーンを利用した取引
■中央の管理者不在でP2P(個人間)ネットワークにてクライアント側で取引を行うこと
■投資家を「利益」によって呼び込み、技術者を「テクノロジー」で呼び込み、社会を「自由主義的思想」によって呼び込むという、ただの「新しい技術」ではなく、高度な「サービス設計」が行われている
■トークン(コイン取引を記録した暗号化文字列)の発行者をマイナーと良い、そのトークンを最も早く見つけた人にビットコインが利益として分配される
■仮に特定の団体や個人がトークン発行を牛耳ろうとすれば、嫌気を感じた人がその経済圏から脱出してしまい、関わる人が少なくなればビットコインの価値自体が下がってしまうため、特定の団体や個人が牛耳ることは構造上できなくなっている
▼今の経済の種類は?
【1】消費経済
└ものやサービスを買うためにお金を使う:一般の人が関わる経済

【2】資産経済
└よりたくさんのお金を増やすためにお金を使う:投資家や金融マンのみが関わる経済

※世の中に流通しているお金の流れの9割以上は「資産経済」の中で動いている

▼トークンエコノミーとは?
■トークン:仮想通貨の取引をブロックチェーン上に暗号化し記録した文字列のこと
■トークンエコノミーは、経済がそのコミュニティ内部に閉じる
■例えば、メッセンジャーアプリKikは、Kik内で通用する仮想通貨を発行し、現在その仮想通貨はビットコイン等とも交換可能
▼「トークンエコノミー」を利用して独自に「経済システム」を作るとは?
■独自の経済システムの運営者に必要なのは「黒子」に徹すること
■「代理人社会」から「ネットワーク型社会」への移行
■お金のやり取りも「企業⇔個人」から「個人⇔個人」に変っていく
▼持続的/自動的に発展する独自の「経済システム」の共通点は?
【1】インセンティブ:報酬が明確である
【2】リアルタイム:時間によって変化する
【3】不確実性:運と実力の両要素が混在する
【4】ヒエラルキー:順位がある
【5】コミュニケーション:参加者が交流する場がある
▼経済システムは実は「自然の構造」が元となっているのでは?
【1】自発的な秩序:例えば、誰かがルールを決めていないのに水は六角形の結晶になる等
【2】エネルギーの循環:例えば、生物は食物連鎖によってエネルギーを循環する等
【3】情報による秩序の強化:例えば、生物はみなDNAにより構成を情報として記録
▼自然を土台として、全てのものが自然と同じ構造では?
■自然に近いルールほど浸透しやすく、自然とかけ離れたルールは悲劇を生む
・自然の中に社会がある
・社会の中に企業がある
・企業の中に部署がある
・部署の中に人間がいる
・人間の中に器官がある
・器官の中に細胞がある
▼今後トレンドになる「分散化」と「自動化」とは?
【1】分散化:オンライン上で人と情報が、「常に」「直接」つながった状態になり、結果中央の「代理人」が不要になり、独自の経済システムが生まれてくる
【2】自動化:AIやディープラーニングが用いられることで、さまざまな仕事が人の手を介在せず自動化されていくこと
▼「分散化」と「自動化」の先にある「自立分散」を利用したサービスとは?
■AIやディープラーニングにより作業が自動化され、かつブロックチェーンなどで分散管理されて経済が動くこと
■例えば「Numerai」というサービスは、1万人以上のデータサイエンティストが投資モデルを機械学習を取り入れ作成(自動化)し、それらモデルをNumerai上にアップし、投資がうまくいけばそのデータサイエンティストにトークンが成果に応じて支払われる(分散化)という中央代理人不在の経済システムを実現
■経済システムそのものが国が管理するものから個人個人が管理するものへと「民主化」されている

思ったこと

ブロックチェーンを利用した仮想通貨が今後より浸透してくると、国ではなく団体、企業、コミュニティがそれぞれの独自通貨を持つ「経済システム」を創り上げていくだろうという未来を描いた本でした。

その上で、どんな経済システムが今後発展していくのか、人が持つ欲求や自然の構造にまで踏み込んだ上で掘り下げています。

とにかく難しすぎて自分でも理解できているのか理解できていないのか分からないまま読み進めました。でも、自分自身が「お金やものを持つことへの欲求があんまりないこと」、その変わりに「社会の何かが変化してほしい」という、根本的な欲求のようなものにまで踏み込んで分解してくれていました。

人がお金に対する興味を失っている背景には、シンプルにお金を通してやり取りできる価値の絶対量が目減りしてきているのかもしれません。そして、ビットコインに代表されるブロックチェーンが社会に浸透し、「小さな社会」が「小さな経済」をそれぞれ生み出すようになれば、お金を持つより、その小さな社会の中で認められたいという意識はより強くなってくる気もします。

衣食住もあらゆるものも簡単に手に入るようになった今の社会では、誰かから強烈に必要とされる、ことが最大の価値になるんでしょうね。

ありがとうございました!

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