テクノロジーの進化の先にあるたった1つの未来とは?

テクノロジーの進化の先にあるたった1つの未来とは?

本のまとめ

▼読んだ本は?

■未来に先回りする思考法
■佐藤航陽さん
http://amzn.asia/d/75q8NOH

▼テクノロジーってそもそもなに?

■社会のシステムを新しく作り変えるような技術のこと
└「石器/紙/本/貨幣/電気/インターネット」など社会の仕組みを変えてきた技術はすべてテクノロジーといえる

■社会構造を大きく変えるテクノロジーの進化を予測できれば、ある程度未来を予測できる

▼テクノロジーが進化する4つの法則とは?

【1】人の持つ機能を拡張するために生まれる
└斧/弓=人間の手の機能を拡張したもの
└文字/本=脳内で完結していた情報を共有できるようにしたことから、人間の脳の機能を拡張したもの
└蒸気/電力=人間の手足の動力機能を大幅に拡張したもの
└貨幣=「価値」という曖昧な概念を数値化して、ものやサービスの交換機能を拡張したもの
└コンピュータ/インターネット=圧倒的な計算能力やリアルタイムでのコミュニケーションなど、人間の知性を拡張したもの

【2】人間を教育していく
└人間が生まれたテクノロジーに合わせて生活スタイルを変えていくようになる
└それはまるで、テクノロジーが人間を教育するような状態
└例えば貨幣は社会に深く浸透することで、人間は貨幣というテクノロジーに基づいてあらゆる物事の価値を判断するようになった
└例えばAIが今後発達すれば、AIが判斷した価値に基づいて人が動くようになる

【3】手のひらから宇宙へ広がる
└機能の拡張は必ず「身体の近く」から始まり、その拡張範囲は最終的に遠く宇宙まで広がっていく
└例えば電気は以下のように広がっていく
1.実験室を照らす
2.一般家庭を照らす
3.送電を通じ世界中を照らす
4.宇宙を照らす(だろう)

【4】自分の分身になる
└自分の能力が拡張され、どこにでも行ける自分の分身が生み出される
└例えば工場の機械は一部機能に限定した自分の分身
└例えばVRは仮想空間に生み出された自分の分身
└例えばロボットは現実空間に生み出された自分の分身

▼例えばコンピュータの進化の流れは?

【1】電気によりコンピュータが生まれた
【2】人間の計算処理能力を大幅に拡張
【3】インターネットに接続され、外部の人間の知性につながる
【4】「視覚/触覚/聴覚」などの五感を拡張するセンサーとつながりIoTを通じてあらゆる「もの」へと広がる
【5】AIがコンピュータを通じて取得したデータを分析し、社会での物事の判断を行っていくようになる
【6】AIの判断が社会に浸透し、その判断に基づいて人が動くようになる

▼新しいテクノロジーを生み出すイノベーションはどうすれば起こる?

■イノベーションは単純な「技術革新」ではない
■新しい価値を創出したり社会に大きな変化をもたらすようなテクノロジーを生み出すことがイノベーション
■生存に対する強い「必要性」が発生した時にイノベーションは起こる

▼例えば社会システムにおけるイノベーションの流れとは?

【1】封建社会
└「血縁」が社会システムの基礎として働く
└王族/貴族などの特権階級の下に、市民/平民/奴隷が存在する身分制度が存在

【2】ハブ型社会
└誰もが同じ情報量を持つことはできないという「情報の非対称性」を前提に社会が形成
└どこか一箇所に中心を作り、より多くの情報を持つ「代理人/仲介者」がより多くの利益を持つ社会
└例えば民主政治も「政治家」という代理人に権力を集中させている
└情報の伝達スピードが遅く、伝達コストが高いことにより成り立つ
└「代理人/仲介者」を中心として、みんなで伝言ゲームをしているような社会

【3】分散型社会
└インターネットを通じて、それぞれの人間同士で直接情報をやり取りできる社会
└それぞれが独自にやり取りできるため、代理人への権力集中は不要になる
└ブロックチェーン技術を利用したビットコインなども、通貨発行権を分散して持つため、分散型社会の一例

▼インターネットが作り変えていく社会とは?

■国家ではなく企業が社会インフラとなる
【1】Google
└図書館という社会インフラを民間で行っている

【2】Facebook
└今後ソーシャル上のつながりを元に、戸籍謄本のように身分証明の役割を果たしている

【3】SpaceX
└NASAからの発注を受けて、ロケット打ち上げを通して宇宙事業を行う

【4】ビットコイン
└ブロックチェーン技術を土台として、通貨発行という国家の最大権力を代替する

【5】クラウドファンディング
└金融業務において、投資したい人と社会問題をビジネスを通して解決したい人をダイレクトにつなぐ

▼価値を交換する方法の変化とは?

【1】物々交換
└ものとものを通した価値の交換

【2】貨幣
└貨幣を間に挟んだ価値の交換
※ただ価値を持つ製品を交換するより、貨幣から貨幣を生み出す投資のほうが効率的になってしまってきている

【3】ビットコイン/ポイント
└国が発行する貨幣以外に、企業が発行するポイントやみんなで分散して管理するビットコインなどでの価値の交換

【4】信用/評価
└「数値化した信用/評価」による価値の交換
※インターネットによりあらゆる評価がデータとして記録されるようになった結果可能になった
※例えばTwitterフォロワーが1000人いる人、月間の利用者が1000万人いるアプリを運用している人などは高い評価を受ける
※現在の財務諸表では「貨幣」を中心とした企業価値しか測れていないのが現実

▼急速に変化する社会の中でどう生きたらいい?

■自分の判断だけを信じない
└Googleでは「業務のうち20%は好きなことをしていいという20%ルール」がある
└これは経営者ですら未来を見誤るのだから、社員にある程度好き勝手させようという考えに基づく

■今自分が関わっているテクノロジーについて理解する
【1】そのテクノロジーを使える(コンピュータを使える)
【2】そのテクノロジーのポテンシャルが分かる(コンピュータでできることが分かる)
【3】そのテクノロジーがなぜ生まれたかを原理から理解する(コンピュータが解決した根本的な問題が何かが分かる)
【4】そのテクノロジーの作り方が分かる(電子回路を含めコンピュータの作り方が分かる)

■進化のタイミングの波を見極める
・タイミングが早すぎる場合
└コスト/技術/品質/倫理などの面から社会に受け入れられず終わる
└ギークのみが知っていて、8割近くの人がそのテーマを理解しない場合は早すぎる

・タイミングが遅すぎる場合
└成果をすべて他人に持っていかれてしまう
└テレビなどのマスメディアに取り上げられるような状況では遅すぎる

■合理性/ロジックだけを信じずにパターンを信じる
└不確実性がこれだけ高い世の中では、ロジカルシンキングですべてを合理的に理解することはそもそもできない
└過去にこういうパターンで歴史は動いたのだから、その歴史が繰り返されるだろうことを信じる
└例えば佐藤さん自身がAndoroidアプリ開発に乗り出そうとした当時、合理的に考えればボロボロのAndoroidを信じられる要素はなかった
└ただPCのときに自社ですべてをやるAppleではなく、製造を外部にお願いしたWindowsが勝ったという過去のパターンを信じた

■ルールメーカーがまだいない場所に飛び込む
└例えばシリコンバレーはもうすでにルールを作り上げた人たちがいるからもう遅い

思ったこと

石器や紙、貨幣まで世界を大きく変えてきた発明すべてをテクノロジーととらえ、そのテクノロジーがどんな流れをたどってこれまで進化してきたかをパターンに当てはめて理解することで、不確実な未来を予測する方法を指し示してくれる本でした。

テクノロジーは頭脳や五感など、すべて人が本来もっている能力をより大きく広げるために生まれてきたこと、そして広がった能力はやがて自分自身のそばから離れていき、社会のルール自体を作り上げていくというパターンは、真に迫るものがありました。

本の中にも書かれてましたが、GoogleもFacebookもAmazonも、ほとんどのテクノロジー企業がみんな同じ1つの未来を描いていて、いつそのテクノロジーを社会に広げて未来を変えるのか、そのタイミングだけを伺い合っているという話しはすごいすね。みんな、その1つの未来をいかに早められるかを競いあっているだけで、誰が何をしようと、未来は1つに予め決まっているというなんか哲学に近いようなイメージでした。

きっとその時代時代の人の根源的な欲望って、国も文化も価値観も生活スタイルも違っても結構似通っていて1つのところに収れんしていくからこそ、描かれる未来も1つに集約されていくんでしょうね。

今の僕には残念なくらい未来は見えないけれど、なんか遠い遠い未来を垣間見せてくれるようで、ふわっとしますね。しかし、遠すぎて今の仕事へのつなげ方がわかんないすね。

とりあえず貨幣以外の評価や信用を通じて価値を交換できるWEBサービスが広がっていくという、未来というかほぼ今の現実は間違いないようなので、まずは、そこからですね。

ありがとうございました!

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