信用をお金に変えるクラウドファンディングとは?

信用をお金に変えるクラウドファンディングとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
■革命のファンファーレ 現代のお金と広告
■西野 亮廣さん
http://amzn.asia/d/fHvsqDF
▼昔と今の「仕事」の違いは?
■仕事における「職業」は永遠に続くものでなくなり、職業寿命が生まれた
■やりたいことに迷ったり、やりたいことを掛け持つことが普通になった
■単純な繰り返し仕事などストレスがかかる仕事は機械化されていき「好きなことを仕事にする時代」に変わった
■結果「仕事の肩書き」を1つに絞るのではなく、カジュアルに変更していくべき
▼西野さんが行った活動と生み出した成果とは?
■ビジネス書「魔法のコンパス」
└発行部数10万5,000部

■絵本「えんとつ町のプペル」
└発行部数32万部
└クラウドファンディングの支援者数9,550人

■個展「えんとつ町のプペル」
└動員数60万人突破

■クラウドファンディング全体の結果
└合計支援者数1万5,000人突破
└合計支援額1億円を突破
└クラウドファンディング国内歴代トップ

▼絵本「えんとつ町のプペル」作成が普通の絵本と違うのは?
■制作費用/制作担当者をクラウドファンディングを通しみんなから集めた
■制作過程を分業制とし、一人ではなくみんなで作っていった
└例えば物語と絵コンテは西野さん自身、その後のキャラクターや背景はみんなで作った
■期間限定で全ページを無料公開した
└人は「ネタバレしている(=もう知っている)」ことを確認するためにものを買ったりサービスを受けるから
└例えば「モナリザ」は人気があるということを知った上で、人は美術館に足を運んでいる
└絵本を購入するお母さんは時間がなく、無料公開することで自宅で立ち読みし、面白ければ結果子供に繰り返し読み聞かせるため購入してくれるから
■著作権をフリーにし、演劇やポスターなどで自由に使えるようにした
■西野さん自身で個人サイトを立ち上げ、事前予約を受け取る形とした
└初版発行部数の増加に慎重な出版社を説得し、発売タイミングでの売り切れによる販売機会の喪失を防ぐため
■個展を開催した
└旅行先でお土産を買うように人は「思い出」という体験に紐づくものにはお金を払う
└同様に個展を開くことで思い出を持ち、その個展の出口に「お土産」として絵本を置くことで購入してもらえるから
▼これからの時代にお金を集めるには?
【1】「お金」とは信用を数値化したものであること
【2】クラウドファンディングもオンラインサロンも「信用」を「お金」に変えるための装置
【3】装置がすでに用意されたのだから、これから大事なのは「嘘をつかず信用を獲得」し続けること
【4】そもそも嘘は「感情」で付くのではなく、「環境」によって付かされるもの
【5】例えば食品関連の会社がスポンサーの場合、テレビタレントはまずい料理にも「おいしい!」と嘘をつかなければならない
【6】なのでそういう仕事は基本受けないようにする、そして嘘をつかなくて良い「環境」に自分が身をおけるようにすることで信用を獲得する

※信用はすぐに貯まるものではないので、きちんと貯金しておくことが必要
※嘘を付く必要のあるテレビタレントとクラウドファンディングの相性はとても悪い
※逆に自分の作品を売る歌手など「アーティスト」とクラウドファンディングの相性はとても良い

▼クラウドファンディングを成功に導くには?
■クラウドファンディングサイトにて「注目のプロジェクト」として人気を集めること
■「注目のプロジェクト」になるには「支援額が高い」か「支援者数が多い」のいづれかが必要
■このうち操作しやすいのは「支援者数」
└例えば支援者へのリターンを用意する時、リターンを細かく分割する
└そうすれば1人が複数のリターンに申し込むこともあり、結果サイト上では多くの支援者が獲得できているように見せられる
▼インターネットが変えた最も大きなものは?
■インターネットという制限の無い無限の売り場を提供できるようになったこと
■例えば、町の本屋さんが同じ本をずっと置き続けられないのは、場所代が取られるから
■Amazonは1冊のベストセラー本ではなく、少数売れるたくさんの本で儲けを出している。なぜなら本を何冊おいても場所代がかからないから
▼クラウドファンディングの3つのタイプは?
【1】寄付型
└見返り(リターン)を用意せず、活動に対して完全に寄付の形でお金を出してもらうタイプ

【2】購入型
└お金を出してくれる支援者に対して、支援を受ける側が何かしらのリターンを用意するタイプ

【3】金融型
└プロジェクトに対して融資を受け、成果が出たタイミンングでリターンを支援者に還元するタイプ

▼西野さんが新しくはじめたサービスとは?
■しるし書店
└誰かが使ってアンダーラインなどしるしを付けた本を販売できる書店
└チャット機能を持ち、売り手と買い手がその本に対する思い出を話し合える
└例えば孫正義さんが読んだ本であれば、通常の何倍の価格でも買いたいと思う人が出るという発想から生まれた
└ほしい人がそれぞれ手を挙げるが、誰に売るかは売り主自身が決められる

■おとぎ出版
└本を出したい人が買い手を事前に募り、100人を超えたら実際に本の出版が可能
└通常の出版社のように仲介が発生しないため、本の権利は100%作家に帰属し、作家印税も通常10%程度のものを33%に設定

思ったこと

クラウドファンディングやオンラインサロンなど、信用をお金に変える装置を利用して、えんとつ町のプペルなど大ヒットを飛ばしている西野さん自身が、どのようにして信用を獲得していったかをその具体的成果を含めてまとめてくれています。

ご自身が書いているように「いっとき日本全国からいじめを受けた」西野さん自身が、信用を獲得するための唯一の方法は嘘をつかないことと明確に定めて、そのために「嘘をつかないですむ環境」をクラウドファンディングなども利用しつつ生み出していく過程は真に迫るところが見えました。

絵本を売っていく過程において「無料公開する」「著作権を放棄する」「個展を開催する」など、売るための具体的な手法が書かれている点は、概念ばっかり書いている本と比べると、確かに嘘をついてないなと思わせられるものでした。

学校で嘘を付く子供も、会社で嘘を付いてしまう社員も、家族に嘘を付いてしまう夫婦も、その人の感情で判断しているんじゃなく、置かれた環境の中で何かしら利益を受けようとして嘘を付くんだと思うと、なんだかしっくりきました。自分自身も嘘をつかなくても利益を受けられるように、自分自身が環境を生み出せるようになってかなきゃな、だいぶその道程が遠いすね。

ありがとうございました!

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