孤独を癒やすネットと未来のコミュニティとは?

孤独を癒やすネットと未来のコミュニティとは?

本のまとめ

▼読んだ本は?
■WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜(NewsPicks Book)
■佐渡島庸平さん
■http://amzn.asia/4iazXEu

▼コミュニティを作って成功している企業の例は?
・無印良品
・ほぼ日
・北欧、暮らしの道具店
・スコープ
▼コミュニティ成功・失敗の具体例は?
■Facebook:ミッションがただ「ひとをつなげる」のではなく「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」を理念として掲げて巨大化
■Snapchat/Instagram:ストーリーが流行ったのは24時間で消えるという安心をネットにもたらした
■成功しているサービスがやっていることは「作り手を増やす」こと。例えば「クックパッドは誰もを料理人に」「Instagramは誰もをカメラマンに」「Pixivは誰もを絵描き」に変えることで流行
▼コミュニティ反映の3つの軸は?
【1】コミュニティの質が確保されているか?
【2】ファン数は十分か?
【3】ファンとの関係性は深いか?

▼コミュニティ成功の5つの要素は?
【1】余白の存在:がちがちに管理されているのではなく、ユーザーが考える余地はあるか?
【2】常連客の存在:日常的に訪れるユーザーがいるか?
【3】仮想敵を作ること:コミュニティ内の共通の敵や価値観はあるか?
【4】秘密やコンテクスト、共通言語:ユーザーがコミュニティ内だけの秘密や、共通の言葉を使っているか?
【5】共通の目的やベクトル:ユーザーが同じ目的や方向性を持っているか?
▼コミュニティサービスのサイクルとは?
■以下3つのサイクルを繰り返すこと
【1】安全・安心の確保:そのコミュニティサービスを使っても安全・安心か?
【2】熱狂:そのコミュニティサービスは楽しく、参加して熱狂できるか?
【3】拡大:そのコミュニティサービスが拡大し、多くの人とつながれるか?

▼コミュニティを活用して堀江貴文さんの本が売れる流れは?
【1】堀江さんを好きな層に売れる
【2】一般のビジネス書を読む層に売れる
【3】もっと広い読者層に拡がる
▼コミュニティ内でのコミュニケーションは?
■人々が常にオンライン上でつながるようになったため変化
・過去:納品主義
└一度で完璧な情報を共有する

・今:アップデート主義
└不完全でもまずは情報を伝達し、そこから修正を重ねていく

▼コミュニティの中での人の動きは?
■コミュニティでのコミュニケーションを通して、欲望がゆるやかに喚起され、役立つものではなく、非論理的なものを欲する
■テンションを上げて熱狂させるコミュニティサービスは長続きしない。そのコミュニティサービスに参加し意義を感じることで、モチベーションが結果的にあがる
■コミュニティサービスでは「過去の実績を通して相手を信用する」のではなく、「不確実性のある未来を含めて相手を信頼する」ことがもっとも重要
■給与という対価がある「仕事」では、全体に告知して仲間を集めてプロジェクト化する。一方コミュニティサービスでは、まずは1人を集め、その1人に次の1人を誘ってもらうことで拡大していく
■学生時代の友達が一生の友達になりやすいのは、安全・安心が確保された学校という場所の中で、コミュニティが運営されているから
■コミュニティ内で自己紹介するのは、自分自身を紹介するのではなく、相手に自分を知ってもらい安心してもらうため
■例えば合宿があるとしたら、日時や場所を明確に決めるのではなく、みんなで「どこに集まるんだっけ?」からはじめることで共犯者を増やす
■情報が爆発的に増えたことで、コミュニティがあるとそのコミュニティに判断基準を渡すことで自分で選択しなくても良い余地を増やせる

思ったこと

ソーシャルメディアやオンラインサロン、佐渡島さんご自身が開いているコルクラボでのコミュニティ運用経験を元に、「人はコミュニティを通じて何を欲するのか?」「どうすればコミュニティ運用は成功するのか?」をまとめた本でした。

自分も、以前はゲストハウスという一種のコミュニティ環境で共同生活したり、WEB系のディレクターをやっているためディレクター向けのコミュニティに参加しています。でも「なんでコミュニティに参加してるの?」と聞かれた時、よくわかんないまま、なんとなく楽しそうだから参加しているのかなと思っていました。

でも、その背後には仕事を通じて強制力を持ちつつひととつながる会社という場を超えて、信頼を軸に人と繋がれる場を求めているのかもしれません。「お金」という明確な対価が価値を持っている時代であれば、仕事のみに注力しそこで得たお金という対価で満足を得られていた気もしますが、スマホも車も旅行も全て安価で買えてしまう今の時代では、お金がより多くもらえる仕事だけでは、自分自身を満たすことが難しくなってきている気もします。

コミュニティを形成する根幹には「安全と安心が必要となる」、そして人同士を引き離したと思われがちなネットが実は「孤独を癒やす」という発想を持てたことは、新しい発見でした。

ありがとうございました!

関連する記事